「四月になれば彼女は」  キャラメルボックス

大幅に脚本が変わっていたので見ながら凄く驚いていたんですが(笑)話の繋がりは良くなったのかもしれませんがあの姉妹の心のハッキリとした「転機」は打ち出しにくいですよね?ラストのあきらにちょっとビックリしてしまったり。でもまあそれは私が以前の脚本を意識しすぎたからかもなあ。
うーんでも、私はこの話やっぱり好きですねえ。アコースティックの中ではこれとアローンアゲインがお気に入りなのだ。

まあ、うん?と思わないとこがないわけでもないんですが。あきらって叫んで脇に走り去るパターンばっかりだなぁ、とか。これは初演の時も思ったけどのぞみの行動原理いまいちわからん、とか。お前仕事ナメすぎ!みたいな(笑)でもあきらとのぞみと麻子3人の、キャラメルには珍しい徹底したぶつかり合いを書ききろうとしている点は個人的に好感。だからこそラストののぞみの台詞が効いてくるんだと思うし。

それにやっぱりねえ、センターの二人を支える人が充実してるよなぁと。特に今回はもう、大森さんの力業でねじ伏せられた感じですよ。すごいよ!ちゃんとうまいってこういうことだなぁとか思ってしまいましたよ。昔は大森さん苦手だったあたしが言うんだから間違いない。中村恵子さん、岡田さつきさん、で西川さんでしょ。やっぱり駒が揃ってると違うよなぁ。細見さんもちょっと情けな系の役で、もともとそういうのすごくはまる人だから安心感あったなあ。

そういえば今回成井さんが前説だったんだけど、すごく素直な訥々とした前説でよかった〜。個人的には加藤さんより成井さんの前説の方が好きだわ。なーんて。