「もはやこれまで」東京サンシャインボーイズ

DVDじゃないけど、映像カテゴリっつーことで。

三谷幸喜ファン必見のサイト、三谷幸喜データバンクさんの「よくある質問」コーナーでこれを見かけて以来、名古屋に行く機会があったら絶対にこれを見に行くんだもんね!と固く心に誓い、今回百人芝居遠征メインでありつつ、じつは私の中の隠れたもうひとつの目的がこれだったのです。

なにかというと、愛知県芸術文化センターの地下2階ビデオライブラリーというところで東京サンシャインボーイズ1992年の上演作品「もはやこれまで」が見られるということなんですね。地下2階のビデオライブラリーで、「芸術活動記録映像ファイル」のなかから該当するものを探し、貸し出し番号を係の方に渡して閲覧する・・・という仕組み。詳しくはデータバンクさんのよくある質問、Q7をご参照下さい。ちなみに貸し出しに身分証明などは不要でした。

国立劇場やこういった公共施設では「活動記録」ということでこうした公演の映像を残しているところが多いですが、よくぞ残していてくれた愛知県芸術センター!と固く握手をしたい気持ちでいっぱいです(誰と)。

三谷さんお得意のシュチュエーションコメディで、舞台はファミレス。ちょっとした夫婦喧嘩をして家を飛び出し、ファミレスでコーヒーを飲んでいる夫のところに、妻が謝りにくるんだけど、そこにたまたま同席していた近所のおせっかい&出歯亀夫婦をやり過ごそうと小さな嘘をついてしまい、それが収拾つかなくなってしまう・・・という筋立て。

公共の場で、ヘッドフォンをして鑑賞するというスタイルなので、わっはっは!と笑えないのがつらい(笑)。声を出さずに笑うのに苦労しました。三谷作品の中でも小粒なほうだなーとは思いますが、しかしきっちりと笑わせてくれる作品でした。

宮地雅子さんと西村雅彦さんの巻き込まれ夫婦がすごく自然でよかったです。小林隆さんがこれまたかなりうっとうしい役で、もういりいりする(笑)。伊藤俊人さんのクールかつちょっとずれてる秘書もよかったなあ。善さんはなにをやってもいい味出しすぎて最高。あと、見ながら「このひと知らないなあ」と思っていたウェイター役が実は福島三郎さんで、おおお!なんて貴重なものを!と改めて感激。

記録映像なので、アングルとかにも当然凝っていないし、殆どが引きの映像ですが、しかし「東京サンシャインボーイズ」の皆さんのアンサンブルを楽しめる貴重な、本当に貴重な映像です。堪能させていただきました!