ROCK IN JAPAN FES.2009 2日目

2日目。えーとほとんどすべてが吉井があーだこーだしか言ってませんすいません


本日の1発目のお目当てはレイクの椿屋、ということでのんびりめに出発。バスも昨日より待たなかったなー。10時ぐらいには会場到着、昨日より気持ち暑い、暑いというか気温が高い感じ。助かる(笑)今日はかき氷食べられるかも!GRASSにシートを敷いてレイクに戻る。ぜんぜん待ち客がいなかったので初めてシーサイドトレイン乗った!便利!早いー!
レイクのほうにくると確実にこっちの方が風が冷たいって感じがする。気持ちよす。

レイクのカラーであるブルーによく似合う衣装!代表は青のストールをお召しでした。途中でぶん投げてたけど(笑)
静岡でワンマン見たときも思ったけど、そして昨日のバインでも思ったけど、このあたりの年代のバンドは難しい曲を書く!椿屋はとくに必ず変拍子を入れてくるし、ブレイクは多いし、凝った構成の曲が多いよね〜。それだけにぴたっと合ったときの気持ちよさはハンパない。中田くんの声はすごく良く出てた!本人も気持ちよさそうだったな。でも、何度も何度も朝イチが似合わない似合わないと仰っておいででしたが、そんなことないと思うのよ〜(笑)確かに逢魔が時が似合いそうでもあるけれども、なかなかにさわやかなアクトだったと思います。空中分解のときのぶっちぎれ具合がたいへん素敵でした。

さてさて、もう根っこまでずぶずぶのTHE YELLOW MONKEYヲタかつ吉井和哉ヲタである私たちの本日のメインは言うまでもなくGRASSの吉井和哉。とりあえず今日はそこに向けて体力温存しつついこう・・・ということで9mmに間に合うようダッシュするのはやめてぽてぽてとGRASS方向へ歩く。せっかくだから、観覧車乗らない?ということで乗ってきたー!いえーい。4回目のRIJFだけど初めて乗った!でもこれ楽しい!売り文句であるところの「冷房中!」ってのはいまいちでしたが(だって外の方が涼しいんだもん)、この日はよく晴れていたので遠くまで見晴らせて気持ちよかったー!港に船がとまってるのも見えたし、ひたち海浜公園が一望のもとです!GRASS方向を見て思わず言った、「見ろ、人がゴミのようだ!」って思うに必ず言ってるよねこれ乗った人(笑)
アーティストゾーンも丸見えで、うわーあのあたりに吉井ちゃんがいるんじゃないのおおお、とどうでもいいことで盛り上がる。ヲタってけなげね。いたところでどうだっつーんだ!見えねっつの!

本日の昼食はみなと屋で梅茶漬け!こーーーれーーが!激ウマ!うまいうまいとは聞いていたが!私は冷やしで、お友達は熱いので頂きましたが二人してうんまいうんまい言いっぱだった。しかも400円だお!昨日の広島焼きが700円だったことを思うとその良心的価格に涙が出らぁな!

心の底から満足して、GRASSでやっているカエラちゃんの声を聴きながら(カエラちゃんもヒット曲多いよね−、なんだかんだほとんど聞いたことある)茶屋ビレッジに。太陽が顔を出してほどよく暑い、かき氷食べるなら今じゃね?となみちゅうでかき氷を食す。宇治金時と桃雪白玉を半分こ。うーーーまーーーいーー!感動。テントの日陰になっているところで食べていたのだがしかし日陰になるととたんに寒いのだ!慌てて日向に出る。夏フェスなのにわざわざ日向を求めるってどうなんだ。今年のRIJFマジ快適すぎ。

茶屋ビレッジの横には歴代のトリをつとめたアーティストの写真と過去のアーティストの寄せ書きフラッグがあるので、それを眺めつつうまうまとかき氷を食っていたのですが、初年度の写真がTHE YELLOW MONKEYなのね。まあ、結果的にトリだったからね。まだジャージの上着着てる写真だったから1曲目のジュディあたりかなとか、まーどうでもいいことを考えつつ、その写真を見に来る若者ウォッチングしたりして(ファンなのかなーとか、男の子けっこう写真とってるね!とか)そうこうしているうちにカエラちゃん終わりの客がビレッジに流れ込んできて、なみちゅうにもすごい列が出来てた。私たちはまたもそれをほけーっと眺めながら、今度はリップスライムをBGMにまたも吉井ヲタ話。

っていうかさー、前日に吉井ちゃんが「雨は止ませます。あの頃の俺とは違います」とか書いたじゃん、モバイルに。その前に足がいたいの〜どうしよ〜的な、お前はどこの甘ったれだあゴルァ!みたいなこと書いたかと思えばさー。もういつものプレイとはいえ、しかしこっちも心中期するものがあって来ているのは同じなわけですよ。しかしだからといって「あの頃の俺とは違います」って、肩に力入りすぎなんじゃないのYOU、みたいなさ。これが「あの頃の俺とは違うから、今日はがっつり把握しまくったセットリストで行くぜ!」ってことなのか、「あの頃の俺とは違うから、ドマイナーな選曲でも大丈夫!」って意味なのか、ねえどっち?どっちなの?ジャージの悪夢再びだったらどうすんの、セッティングの時卓の上にピカチュウあったらどうすんの?ノーパンから始まったらどうすんの?いやダメとは言わないけど、それGRASSどん引きでないかい?とかね。

雨は止ませます、あの頃のおれとは・・・って書いてるってことはあの頃って9年前の、1回目のRIJFのこと言ってるわけで、いや確かにそれを期待してはいるわけだけれども、「楽しみです!」ぐらいの軽い書き込みでよかったよね・・・などと心配の虫を存分に発揮する我々なのであった。

テナーの前にシートに戻って、日焼け止めを塗り塗りしたりして時間をすごす。今日のホリエさんは鍵盤を弾くかねどうかね、鍵盤弾く男ってのはどうしてあんなカコヨスなのかね、とかそんな話をしつつ、結局話は吉井ちゃんに戻るのであった(笑)

テナーが始まってからスタンディングに移動。後方でのんびり踊って楽しむ。pillowsの対バンのときにも披露していた新曲2曲をやってたね。ひなっちのベースはやっぱりかっこいい。

テナーが終わって、前方に移動。最前ブロックへはなんなく行けた。あんまりガンガンに前に詰めてもな、と適度にスペース取りつつ。お友達と喋りながら緊張を誤魔化していると突然ポツリ。
雨やん。
・・・もーこの時の、俺の気持ちを察しておくれよ。一瞬の間に9年前が甦ったよ。雨を止ませますとか啖呵きって雨降ったってなったらどーすんの、いや冷静に考えてそんなことどうでもいいわけだが、この時俺は完全に取り乱したね。だって頭上のどこを見ても雨雲らしきものはねーんだよ!むしろ空は青いんだよ!なんで!やっぱ吉井はフェスっていう場所に呪われてんのか?セッティングは終わっていたのに雨が降ってきたので慌ててスタッフがビニールシートをかけている。ああ、これ前にも見たよ、この光景。天候から考えてそんな土砂降りになるなんてこと絶対ないって今考えたらわかるんですけどね。早く始まってくれ、とにかく降りがひどくならないうちに始めてくれ頼む!ってなんかわかんないけど祈ってたわ。

1分が永遠みたいだったなー、いや大袈裟でなく。5分以上押しただろうか、バンドメンバーがまず登場。音を確かめるって意味もあるんだろうけど、今回最初にセッション的に音を出すバンドがすごく多かったですね。ってそういうところは冷静なんだなおまい。

セッション終わり、とうとう吉井が出てくる。赤い・・・振り袖!?巻き起こる大歓声、うわー吉井目の前、そして、そして、カッコイイ!!!
あー。
ごめん考えすぎてた、と最初に思ったな、まず(笑)本当にやっかいなファンですまんことだよ。よっしゃ腹はくくった。さあ来い!そしてバーニーのリフ。最初、きれいにそのリフが聞こえなくて0.3秒ぐらい戸惑いました。でも次の瞬間一斉に地面が揺れ出した。楽園!!うわおう!!確かに、あの頃の俺とは違う!!

よく客を見て、よく煽ってた。振り袖とサングラスは1曲目まで、ジュリアンにもサングラス取れってジェスチャーしてたな。そしてWEEKENDER!オーディエンスのレスポンスが早くて気持ちがいい。「今年最高の夏フェスにしようぜ」って歌ってたとおもう。わき上がる歓声、遠回りしても良かったといえる、のDメロのところで次々と掲げられていく拳!うおーーー!と思わず叫びたくなる。
間髪入れずにHOLD ME TIGHT!やっべえ、吉井ちょうかっけえ。佳史さんのドラムもぴったりで最高。PHOENIXがきたのは意外だった、飛ぶぞ−!のところを代々木でもやってた「デーーーーーオ!」の叫び。もー、こういうとこでフェスの客はかならずレスポンス返してくれるからうれしいよなあ。最後の声の伸びもすごかった!

ここで初めて吉井がギターを持つ。テレキャスのように見えたけど、ごめんテンパってるから違うかも。弾き出した曲が何かわからず、あれ、カバーかな、と思ったらベースのフレーズが変わってあーもしかしてシュレッダー?と思ったらビンゴ。イントロもだけど間奏もアレンジ変えてた。新鮮!アウトロでギターかき鳴らす吉井、ほんっともう・・・格好良かったです(またそれか)。そのままONE DAYでこれはツアーと同じ流れ。思わず、代々木を見に来たときに渋谷さんが「シュレッダーからONEDAYへの流れがツボだった」って書いてたからなの?と思いましたがどうなんですか吉井さん(笑)あのお馴染みの小拳を挙げる振りもありましたがほんとこういうの食いつきいいよなあ。

全体的に客は男子が多かった!と思う!なんかやたら男子からコールが飛んでたよなあ。そりゃ女の子のもあったけども。ビルマニアのイントロ、バスドラが入る直前の静寂で「ひたちなかーーー!」と煽る吉井にしびれた。ツアーでは客に託していた部分もここではやらなかったな。このとき、また空は晴れているのに雨の粒が落ちてきて、ああ、って一瞬思ったけど、もう気にならなかった。GRASSステージの向こうから日差しがきらきらと差し込んできていて、太陽に雨という不思議なコンボのなかでShine and Eternity。やめ!とか、言ってたような気がするな(笑)頭の中でセトリを数えながら、これが最後かな、もう一曲やるかな、なんて不埒なことを考えていた。もう一曲やるとしたらなんだろう?Shineの前に「きれいな空、きれいな公園、きれいな皆さん」、そして「簡単なんで一緒に歌ってください」「いいことがあるかもしれないんで、お願いします」なんかこの時の口調がちょっとエセ外国人風味で笑いそうになったな。

Shineのあとで吉井のMC。「3年ぶりのロックインジャパンです」「やっと出してもらえました」と言って笑って袖を見てた。ちげーだろー、おめーが出ねーんだろー、と袖のロッキンオンスタッフの声を心の中で代弁してみる私(笑)10周年だそうで、おめでとうございます。1回目と、3年前に出してもらって、今回で3回目。本当にお世話になって、雑誌のほうにも本当にお世話になってます(ホントにな)。今日は最後に、僕がバンドの頃にやっていたブルースを聞いてもらいたいと思います。若い人も多いと思うけど、知ってる人は歌ってください。

ブルースを、と言った瞬間に、私とちなみさんには何がくるかが当然わかっていて、二人でMCの間中握っていた手をぎゅっと握りかえして、そしてやっぱり、最後にあのハイハットが聞こえてきた。キーボードが入って、なんの曲か、がわかった瞬間、おおおおおという、歓声ともどよめきとも違う地響きのような声が後ろから響いて、私の近くにいた男の子が、やべえ、やべえ、やべえ、と繰り返していた。大事なことだから3回言ったんですね、わかります。隣の女の子は鳥肌たったよ〜!って言ってたな。吉井はギターを持ってなかった。サビのときに観客の手が左右に大きくふられて、その光景はすごく新鮮だった。ギターソロを弾いたのはジュリアンで、ぜんぜん違うアレンジだった。2番のサビはやっぱり観客に託した。みんなきっちりついていっていたなあ。

ずーっとこの日を待ってたんだよな、って私は思った。ひたちなかでJAMをやって欲しい、それは私のなんというか、ほとんど願望と言ってよかった。簡単にまとめるのはとうていムリなのだけど、それでようやくこの歌は解放されるんじゃないかって思っていたんだ。解散の時のドームで最後に演奏された、それ以来この歌にはいろんなものがまとわりついた。またJAMなのか、そう思う人もいるかもしれない。それは確かに、私は解散後何度か、吉井和哉が歌うJAMを実際に聴いているけれど、でもこの日、ひたちなかのGRASSステージの観客のそのほとんどは、これがもしかしたら最初で最後のJAMになるかもしれないのだ。この曲はもっと多くの人に手渡されるべきだと私は思っていたし、今もそう思っている。だからこそ、9年前にはやらなかったこの曲を、THE YELLOW MONKEYというバンドが生み出した掛け値なしの名曲を、ひたちなかで鳴らして欲しい。またJAMか、と言われてもいい。そんなことで消費され尽くすような曲ではない。そう思ってた。

思っていたけど、本当にその願望が果たされる日が来るとは思ってなかったよ。

曲が終わって、吉井がありがとう!って叫んだ瞬間思わず私も、ありがとう!って言った。なんにも言うことない、完璧なステージだったなあなんて、ヲタの贔屓目乙、みたいなことを思いながらブロックから抜けて後ろをみたら、隣のちなみさんが私のうでをつかんで虹だよ、虹!虹が出てる!と言った。雨が降って、太陽が出たから虹が出たんだ。あはは、すげえな吉井ちゃん、JAMを歌っているときに見えたかしら。9年前の俺とは違うと言ったきみへの最後のご褒美が虹だなんて出来すぎだ。結局のところこの2日目で、ぱらっとでも雨が降ったのはこの時間だけだった。雨を降らせたのか、降りかけた雨を止ませたのか、微妙なところだけど、ここはいい方に解釈しておこう。その方が人生、楽しいものね。

吉井ちゃん終わりで茫然としつつも(そして涙目になりつつも)、シーサイドステージのフラカンを目指す我々。GRASSからはそれほど遠くなかったけど、ちょうどついたときに深夜高速をやっていた(その前がはぐれもの讃歌だったのね。聴きたかった!)。圭介さんと前川さんのMCは相変わらず最高。もー笑った笑った。9月に深夜高速カバーアルバムが出る、という話から、みんなの9月の予定はそれね?で10月の予定だけど11年ぶりに日比谷野音でワンマンやります!と。続いて「今日来てる客端から端まで5人ずつ連れてこないと埋まらない」「これもうフラカンが好きとか嫌いとかそんな問題じゃねえんだ」「ロッキンオンが好きとか嫌いとかいう問題でもねえんだ」「これうまくいかなかったら解散する」「チケットブースで売ってるから帰りにひとり5枚ずつ買うように」「BOWDIESも出るから。出るつーか、客席で気軽にサインするから。そう宣伝しといて」って勝手に次のBOWDIESまで駆り出すシマツ(笑)しまいには「とにかく5枚買え。来なくてもいいから」爆笑。
最後はやはり真冬の盆踊り。やーもう圭介さんの煽りが長い!(笑)まだまだ聞こえねえ!響かねえ!届かねえ!しまいには「俺に負けてる!」ってそりゃあんたマイクだからだよ!もう腹筋痛いわ!客にはよさほいをやらせながら「長いか?野音ではこの倍やるぞ」「次のBOWDIESは中止になったので、ここから1時間やります」客がちょっとよさほい休むと「こら!まだ続いてる」って圭介さん雑談してるじゃんーーー!(笑)
しかしフラカンもさすが20周年の貫禄というか、把握しまくったステージングだった。シーサイドステージ本当にぱんぱんに人が入っていて、かなり端のほうから見てたんだけど、BOWDIES待ちと思われた私たちのまえの男子2名も、あまりの煽りによさほいせざるを得ない、みたいな空気になっていておかしかった。最後に箱馬を高々と掲げた圭介さんのキュートさにきゅんきゅん。ほんっとフラカン楽しい!

2日目のラストをドラゴンアッシュにするかサカナクションにするか決めかねていて、でもフラカンが終わって戻ってきたら相当おなかもすいた感じだったのでここで夕食。夏野菜カレー。普通にうまかった!すっかり日も落ちてきていい雰囲気。

荷物をまとめてからフォレストに向かっても人多そうだよね、サカナクション、と言いながら結局3曲ほどDAを聴いて、アクトの途中で会場を後にする。レイクのドーパン、人が溢れてたなあ。ちょうど私たちが通りかかったときがラストみたいだった。ちょっと早く抜けたのでバスはまったく並ばず、9時過ぎに水戸に到着。

しかし吉井ちゃんにむけて体力温存方向でいったとはいえ、一日中夏の野外にいたとは思えない元気玉っぷりでした、我々。吉井ちゃんお疲れのぷち乾杯をして、2日目終了。マジでこんなになにもかもが楽しくていいのか!