小沢くん「いいとも」に帰ってくるの巻

オザケン is coming back、なんて皆もう何回でも口にしてそうですが、いやでもそんな風に言いたくなりますよね。帰ってくるなんて言ったらもともと居たみたいじゃんとか言われそうですか。そうでもないですか。
仕事でリアルタイムでは見られなかったので、帰ってきてから録画を再生して、律儀にオープニングから飛ばさずに(CMも)見ました。なんだろうねー、待ってる間のドキドキも味わいたかったのでしょうか。

ボーダーにメガネの小沢くん、16年の間にNYにいたり南米や南アフリカにいたり、エチオピアは過酷なところでしたよなんて話をしながら(ボリビアのラパスの話はうんうん頷いた、ほんと高山病ツラス)、その中で「4年前からコンサートは復活しているので」と現在形で語ったことがうれしかったな。

hihumiyo.netでの告知の通り、CM明けにはギターを抱えていた小沢くんは、タモリさんとこの番組のスタッフにと言って歌を贈った。「僕らが旅に出る理由」のワンフレーズから「さよならなんて云えないよ」の大サビへつなげる。いったんブレイクして「それはちょっと」そして「ドアをノックするのは誰だ」。さよならなんて云えないよの「左へカーブを曲がると」と歌い始めたとき、タモリさんがちいさく反応したように思えて、それを小沢くんもちゃんと感じとっていて、それはあの18年前のいいとも*1での、この長い時間を経た今では一瞬とも言えるふたりのやりとりをお互いがちゃんと胸に残していたんだなってことがわかる瞬間で、とてもよかったです。

歌い終わった後、タモリさんが「さよならなんて云えないよ」って曲はね、好きな曲なんですと言葉にしてくれたけれど、その気持ちがタモリさんの表情にも表れてたよなーっておもいます。うれしそうだったよね。っていうか、見ている私もどうしようもないくらいニヤニヤしてしまった。

今日歌ってくれた4曲のいずれも、小沢くんならではの永遠と刹那が同居したような歌詞を堪能できる楽曲で、「本当は思ってる 心にいつか安らぐ時はくるか?と」「本当はわかってる 二度と戻らない美しい日にいると そして静かに心は離れていくと」というフレーズと、「僕は思う!この瞬間は続くと!いつまでも」というフレーズが同居する「さよならなんて云えないよ」は、やっぱり何年経って聞いても私のこころを揺さぶり続けるなあ、と改めておもいました。

痛快ウキウキ通りなんて曲を書いちゃう小沢くんが、日本のお昼の「ウキウキウォッチング」を好きじゃないわけないし、なんていうかほんとに、もう二度とない、と一度は思ったことがまた帰ってくることもあるんだなーって。そしてだからこそ、ああ本当に「いいとも」終わっちゃうんだなあってしんみりとしてしまったりもします。

しかし、私にとってはもうこれ以上ないとも思える、「いいとも」への餞でした。素敵な時間をありがとう。

*1:てれびのスキマさんがこちらで書き起こしてくださっています。ありがたい…!インタネッツ万歳!