ああ、なんだかすでに記憶が薄れてきてやばいです(汗)ええと、正直一幕目はどこに焦点を絞っていいのかわからず、なんだかペースを掴めなかったんですが、二幕の後半あたりから勘九郎さんが俄然生き生きとし出して、そこからはかなり集中出来た感じかな。二幕の最後はすっごい好き。作家に「書きたいことはなにもない」なんてセリフ言われちゃうとものすご胸つかまれてしまうんですが。
二幕の最後から三幕にかけては大人計画、というよりコクーンプロデュース、みたいな感じだったかな、と。スケールやたらでかいし演出もかっちり派手だし見せ場はきっちり見せてくれる、みたいな。勘九郎さんが口立てで歌舞伎の筋を語るところはもうさすが。私が見せ場的に好きなのはふすま越しの打ち合わせですね。ああいうシーン大好き〜〜。
阿部サダヲ、吹越満の兄弟は言うことなしの面白さ。う、うまいよねえ!!勘九郎さんは前述の通り後半が本領発揮。宮藤さん&松尾さん飄々としながらも残酷さもちょっと匂わせてかなり印象的だったなあ。浅野さん・片桐さん・秋山さん等々キャストは本当間違いなし!な配役でよかった。田畑さんはセリフがちょっと後ろでは聞きづらかったのが残念。
一回見ただけでは、引っかかるんだけど、何に引っかかったのかわかんないままどんどん走っていってしまうので、もう一回見てみたいなあと思ったのが正直なところ。テレビで放送されるのを見るのがちょっと楽しみ。