今週の清盛

第34回「白河院の伝言」または「お前はどこのツンデレじゃ!」
きよたんが病に倒れる、という先週のヒキから始まった今回、ほぼ半分近くを回想のような回想でないような、最終的にすでにこの世にない実の父と対話するという、大河、攻めてるな!と言いたくなる回でした。もう視聴率とか関係無いし好きにやるもんねと開き直ったとかいうことではないのでしょうがしかし斬新といえば斬新なのではないか。白河院の映像は初期に撮影してあったのでしょうか、それとも新たに撮ったのでしょうか。相変わらずの出てきただけで巨悪を匂わせる凄まじさで大好きです。巨悪だいすき。

しかしこの回はなんといってもごっしーこと後白河のツンデレ炸裂じゃないでしょうか。なんでもかんでもツンデレといえばいいと思って!という風潮は私も決して好むところではないがしかしあれをツンデレと言わずなにをツンデレというのか!というほどにごっしー爆発してました。泣くな!泣くなよ!ごっしーホントめんどくさいけどあれじゃかわいい認定出さざるを得ないよ…!

そして(おそらく制作側の意図としては)ここで「釜のふたが開く」こと、清盛という支柱が唯一無二の柱であり、その柱はしかし永劫のものではないと気がつくこと、それに気がつくことによって大きな力で束ねられていたものが緩み始めること、その最初の一石という意味でたいへん重要な回だったと思います。時忠にそそのかされる宗盛と、それを雨越しに見つめる重盛のあの目!もともと重盛たんびいきな私ですからして、あの窪田くんのクールなまなざしには撃ち抜かれっぱなしよ…!