あたし的にはピスの代表作はKNIFEなんだけど、一般的にはコレなのかな?人間が音速で走ることができるようになった近未来(?)のお話で、破天荒な物語をパワーで引っ張っていく、ピスタチオならではの作品。
オープニングの群唱はやっぱ好きですね。前見たときも思ったけど。さすがにこれは6人でやるのは厳しいので客演の人が入っていました。科学者をやった方はなかなかピスの雰囲気にあっててよかったです。あたしが見た回に、おそらくピスを見るのは初めてだろうと思われる集団がいて、ひとつひとつのアクションに過剰なまでに笑うんですよ。腹筋さんが「ここに地平線が〜」とかピスお得意の状況説明ゼリフひとつ言うだけでバカウケ。(←死語)正直「ヤバイ・・・」と思いました。
でも後半、そんな集団に有無を言わさぬ迫力で芝居を引っ張ってくれたそのパワーはお見事。特に末満さんが腹筋さんとのバトルの中で叫ぶ「俺に限界を超えさせるのは機械の体じゃない。お前だ。俺より速く走る男の存在が、俺に限界を超えさせる!」という台詞には不覚にも胸打たれてしまった。うまく言えないけど。ピスタチオ今逆境かもしれないけど、頑張って欲しいです。いい芝居作ってるもん。
「ピスが逆境」っていうのをしつこく書いているのは、やっぱりお客さんが入っていないみたいで、それが非常に残念だなぁと強く思っているからです。この公演のDMに、なんと役者さん直筆の紙が入っていて、私のは保村さんの「待っておるぞ」だったんだけど、そういう必死さもなんだか切ないんですよね・・。