「BLACK FLAG BLUES」キャラメルボックス

日記に書いたような事情でものすごく勘違いしたまま見ていたため、最後まで「あれ?あれ?」という印象が抜けませんでしたがそれは100%私のせいとしてまあしかしそれをさっ引いてもちょっと首を傾げてしまうような感じが多かったかな。活劇&ロマンス二本立てというのはキャラメルお得意の路線なのでべつにそれがどうというわけではないですが、えー個人的には最後のロマンスで絵に描いたようにずっこけてしまったわけですハイ。ああ、苦手な展開だ・・・そっちにいかないでくれー!みたいなね。ここまで風呂敷広げておいて最後それかよ!みたいなね。少なくとも一方は死ぬことを覚悟している割に安いシーンだったなあなどと思ってしまいそれが非常に残念。

もうひとつ気になったのが間に挟まれるおちゃらけシーンがちょっと目につきすぎかなあという点。うーんぶっちゃけあんまり笑いを取れてないんだよなあ。かっこいいシーンが結構あるだけにその流れをいちいち堰き止められるみたいな感じがあったのは個人的に不満。もっとキメキメで押しても良かったと思う。

しかし坂口さんはよかった。坂口さんで非常に救われました。彼女がでてるシーンになるとしゅるしゅるっと舞台に集中できる自分が居ました。阿修羅だと言われてその皮肉さに絶望の笑い声をあげるシーンがこの芝居の中では一番好き。マジでうざったく本気で私が撃ったろうかと思うほどだった星を撃つシーンも格好良かったなあ。キャラメルにはよくあるけど典型的な「主人公の女の子には到底同感できない」パターンの話だったので、よけいレイ&アリツネのかっこよさに心慰められ。ダイゴ&ヤマアラシは、スケボイでのこのコンビがすっごくすっごく好きだったので単にキャラ萌えで満足。オカタツのダイゴめっちゃ好き。

SF的な世界観というか、そういうのは私は別にさっくり受け入れるんですけど、題材面白いだけに惜しいなあと思う部分、そっち行っちゃいけーん!という部分が気になってしまいました。宇宙パイロットのテスト生ってのもどうしても11人いる!を思い出すし(思い出すと較べちゃうし、つーかファーストシーンとかまんま11人いる!でしたよね!)、活劇ならではのわくわく感をもう一声盛り上げて欲しかったなあ、というところでしょうか。