演劇好きに見てほしい映画

12/4深夜1:10、だから時間的には5日になるわけですが、NHKBS-2で「クレイドル・ウィル・ロック」という映画があります。以下は公式サイトからの転記。

1930年代、アメリカは暗く閉ざしていた。大不況の嵐と同様労働者のストライキも止む気配はなかった。政府はニューディール政策のもと“フェデラル・シアター・プロジェクト”を発令。失業中の数万人もの演劇人を本業に戻す夢のような計画だった。女優を目指す少女、悩める音楽家、天才演出家、情熱的な画家、古ぼけた腹話術師、芸術家達は誰もがみな自分達の表現する場を求め、必死に生きていた。
同じころ22歳のオーソン・ウェルズは、“フェデラル・シアター・プロジェクト”で採用されたマーク・ブリッツスタインの問題作「ゆりかごは揺れる “The Cradle Will Rock”」の演出を担当していた。しかし、非米的な内容を理由に政府は突然この演劇を初日前日に上映禁止にしてしまう。政府の指示に従わなければ即失業という厳しい状況に、俳優達は追い込まれていく。困難な状況の中、彼らはもがき苦しみながらも奇跡を信じて今まさに立ち上がろうとしていた。
はたして「ゆりかごは揺れる」は、その幕を開ける事ができるのだろうか!?

1937年、マーク・ブリッツスタインが作曲し、あのオーソン・ウェルズが演出した「ゆりかごは揺れる」という舞台が初日を前にして封鎖されたという、実際に起こった事件を元にした映画です。監督はティム・ロビンス

芝居好きなら誰でも抱いている願望のひとつに、「伝説の舞台に立ち会いたい」というものがあると思うんですが、これを見るとあの日あの劇場に居た観客が羨ましくなること請け合い。

映画の中でフェデラル・シアター・プロジェクトの責任者である女性が、いわゆる「アカ狩り」の審問の中で答える毅然とした姿勢、仲間に対して語る「芸術の仕事」についての言葉がとても印象的。

この日は9時50分からWOWOWで、これも演劇好きには気になるドラマ「エンジェルス・イン・アメリカ」の放送もあるので、なかなか忙しい(笑)

映画といえばもうひとつ、コール・ポーターの生涯を描いた「五線譜のラブレター」も気になります。アラニス・モリセットナタリー・コールなど豪華な面々が歌う名曲の数々。私はあまりポーターに馴染みはないのですが、うちの両親に振ってみたら激しく食いついてきました。機会を逃さずに見に行ければいいなと思ってます。