「青砥稿花紅彩画 白浪五人男」

有名な演目で私ももちろん名前は知っていますけど、拝見するのは初めて。豪華なメンバーで初・白浪五人男を観れて幸せです。しかもラッキーなことに今回は通しで上演!

まだあまり通しで上演、というものを数多くみていないのですが、やっぱり通しでみると断然話にのめり込み安いんだなあと実感致しました。赤星とか忠信利平って、花見の場面の方が見せ場が多いですよね〜。
しかし、それはそれとして浜松屋の場面はさすがに面白いーー!弁天小僧の格好良さはちょっとしびれますね。「おらぁ、尻尾を出しちまうぜ」のあたりからの格好良さは台詞回しもビジュアルもズドンとツボ。あああ、たまんねえ・・・かっちょよすぎ・・・
「蔵前」で実は宗之助の実の父が駄右衛門とわかるところ、菊之助の実の父が幸兵衛だとわかるところは客席からも思わず「そんな展開っすか!」という笑いがもれていましたけど、仁左衛門さんの駄右衛門と勘太郎くんの宗之助が完璧入り込んでいてすごいナーと思った。なんか勘太郎くん涙ぐんでたし。
稲瀬川の勢揃いの場面は本当に目の正月という感じ。
大詰の弁天小僧の立ち回りは本当に素晴らしくて、その長さといい鮮やかさといい勘三郎さんは本当に見事の一語。なんか涙が出てきそうになってしまいましたよ。