さざなみOTRカスタム

本日の大阪城ホールをもって2007年12月からスタートした「Spitz JAMBOREE TOUR 2007-2008”さざなみOTR”、”OTRカスタム”無事終了、本当にお疲れさまでした!!
今までライブのレポって自分とこのサイトの方で書いたりしていたんですけどちょっとこっちの方にあげてみますテスト的に。あまりに浮くようなら考えます(笑)ってか長いんすよ自分レポ書くとどうしても長くなっちゃうんすよ。というわけなので必殺畳戦法。

スピッツ初のアリーナあるよ!って聞いたのが9月の末頃でしたか、ほんとにあまりにもチケットが激戦を極めるので、大きなところでやってほしいよ(出なきゃDVDを出して欲しいよ)と友人と言い合っていたのですが、それが現実になるとは!きゃー!テンションあがる!みたいな。
さいたま2日めの18日と、大阪1日目の24日に参加させていただきました。埼玉アリーナのときはネタバレを1日我慢の子!で挑んできたりして。以下MCなども含め思いつくままメモ書き。

  • さすがにアリーナということで、モニター設置されていたのですが、これがまあ、ほんっとに素晴らしかった!ライヴのモニターであんなにかっこよく、おしゃれで、しかもファンのニーズに応えるものは見たことがない!
  • どうなっているかというと長方形の細長いモニタが6枚かな?上下ずらした形で並べられていて、それが左右に設置してある。LEDだと思うんですけど、普通にただメンバ−写しますよ、アップ押さえますよ、っていうんじゃない。6枚が組み合わさってるから3枚ずつでメンバー4人が一斉に写ったり、2枚ずつでメンバーの手元と顔とを同時に写したり、映像を単色で写しつつモニターが照明の役割も果たしたり、もちろんマサムネくんの顔がずらっと並んだりwみたいなことにもなって、その映像テクを見ているだけでも相当楽しめた。ドラムの崎ちゃんの手元とか、ずーっと写してくれることってあんまないでしょ?いやほんと素晴らしかったよ。
  • そんなものなんてなくてもいいじゃん、ロックのライブなんだぜ!っていう男気ももちろん嫌いじゃないですけど、やるからには、来てくれたお客さんに疎外感感じさせないように、みたいな気配りも当然俺は嫌いじゃない。むしろ好き。ベタッとしたスクリーンはステージとどっちに集中しようか気がそがれることもあるけど、今回のスピッツのはそういう意味でも舞台セットの一部を成していて本当によかった。絶賛です。
  • マサムネくんの声は本当に絶好調と言ってよく、しょっぱなのルキンフォーから最後の1曲まで、まったく疲れをみせぬハイトーンボイスぶり、最高。
  • それを如実に表すエピソード・・・かどうかはわかんないけど、大阪1日目のとき、桃の「柔らかな気持ちになった」って展開するところでマサムネくんが完全に出遅れるというハプニングが!途中から入ろうとしたけど、今度は歌詞が出てこない!!なんかもう、「あっ。。」みたいな顔して下向いちゃうし、あああーーーーまさむねきゅーーーん、がむばってーーーー!みたいな?モニタで写ったマサムネくんの顔は完全に苦笑ってました。
  • で!そのあとのMCでいきなり「やーわーらー・・・あれ?出てこない。。。」とか言いながらどどどどうしたんすか!と思ったらその間違えた箇所をアカペラで歌い直してくれた!!わー。アカペラ、超得した気分。そこで「こうなるはずだったんです・・・」「その前の「おいかーけーてー」の「てー」を歌ってたらすごい気持ちよくて一瞬遠い世界にひとりで行ってしまいました」て!
  • 埼玉では右のお客さん元気ですかー!とかいうアリーナらしいやりとりもあり、しかし埼玉1日目に行った友人の話によると「ステージにむかって右すなわち左のお客さん!」とか言ってたと聞いて爆笑。アリーナのことは「床!」だって(爆)聞いたことねーー!新鮮すぎる!!2日目は「だいぶ慣れたね」というテッちゃんのコメントも。
  • その時のMCだったかな−、マサムネくんが突然「・・・みんな俺らのこと見てるの?」とか言い出してマジでずっこけそうになりましたよ。見てるよ、そりゃ!他になにを見に来たんだよ!テッちゃんが「そりゃ見てるよなあ!」とファンの気持ちを代弁してくれてましたが、マサムネくん曰く「食事に行ったりしても、なんか注文忘れられがちな人っているじゃないですか、俺とかそういうタイプなんで、こんなにたくさんの人が・・・ってすごいなあって」
  • このMCを受けて後日大阪でもその話が。ファミレスに皆で行ってもなぜか出てくるものが異様に遅いタイプとか居るよね!俺ってそうなんだよな〜という話から、でもね!「思うけど、そういうのに当たる人ってのは、いい人なんだよ!」それ暗に自分がいい人って言ってませんかマサムネ先生(笑)「自分もウェイターのバイトしてたことあるけど、怖い人の注文って覚えてるのね。でも優しそうなひとのは忘れがち」。ここですかさずテッちゃんが「だから崎ちゃんのはいつも一番早いんだね!」崎ちゃん爆笑。崎ちゃんべつにこわくないおー!
  • だから注文するときも「シーフードドリアお願いしますぅ〜」(揉み手するイキオイで)みたいなのじゃなくて「シーフードドリア!」(吐き捨てるように)(でも無理がある)みたいなほうがいいんだよきっと、ってなんの話だよ(笑)
  • セットリストは全体的にさざなみOTR前半戦と後半戦のMIX、プラスカスタム仕様という感じなのかなと。前半のセトリに入っていたけもの道、夜を駆ける、楓、後半のハニーハニー、メモリーズカスタム、渚。プラス「ゆるいスピッツの原点」(マサムネ談)である恋のうた、お久しぶりのトンガリ’95、そして埼玉2日目ではスピッツのグレート3(と、メンバー内で言っているそうです)であるロビンソン、チェリー、空も飛べるはずが顔をそろえるスペシャルぶり。さざなみOTRカスタムとして鉄板のセットリストと言っていいのではないでしょうか。
  • セトリの中でもPから楓に至る流れはすごすぎたね。Pではもう、前半かすかなメロディラインのみで、ほとんどアカペラかと思うようなアレンジでマサムネくんが歌ったんだけど、あの広いさいたまスーパーアリーナがさああああってマサムネくんの声で染まっていくようだった。声一つであの広い会場を完璧に埋めていて、埋めるどころかそのパワーで満たしていて、もう聞き惚れるっつーか、見惚れるっつーか。それでそのあとにあのイントロっすよ。ひえーだよ。のけぞったよ。前半戦で聞いたときも感無量だったけど(何を隠そう私がスピッツのアルバムを最初に買ったのは「フェイクファー」で、それは楓という曲にあまりにもしてやられたため)、このアリーナで聴くとさらに、みたいな。そしてあの声―――!
  • 誰にも聞かれていないけど私は崎山先生が大好きなのであって、特に点と点やネズミの進化では崎ちゃんをロックオンでガン見することにいのちをかけているのですが、それにしても崎ちゃんのドラムはほんとにいいよ!メモリーズ・カスタムの千手観音ぶりもすばらしいが渚や夜を駆けるでのあの疾走感ったらない。
  • それにしても夜を駆けるは本当に名曲過ぎて困るわけですが(誰がだ)、大阪ではテッちゃん前のアリーナ8列目というひょうえええー!なお席で見させていただいたのでテッちゃんガン見。なにーもうーだれーみたいな(テッちゃんだよ)。なんだよあのセクシーさは。ずるい!サビのところで体を揺らしながらギターをかき鳴らすテッちゃんもえ。そして中盤の単音で弾くところと、そのあとのピックスクラッチもえ。もえもえしすぎてもえしぬ。
  • 恋のうたに入る前にマサムネくんがごそごそとかがみ込むのでなに?と思ったらシェイカーを出してきていたのだった。そのごそごそ感がまたかわうい。でもあの「おーさーえー」っていう出だしを聞くと(シェイカーの時点でわかっていても)きゃー!ってなるね。
  • この年までハイトーンボイスが出るとは思わなかった、というMCは両日でやっていました。そこで小田和正さんとか、ジャパネットたかたの社長がすごい!というさいたま初日でのMCを、スポーツ新聞でそこ「だけ」大きく取り扱われて、「草野マサムネいったいなにを目指しているんだ」みたいな感じでどうしようかと・・・みたいな(笑)それで大阪ではその話を受けて、この間(ジャパネットたかたの社長を)テレビで見てたけど、あれはもう音楽だなと思った!とかイミフ発言をするマサムネくん。客席も目が点。「なんていうの、「今日おすすめする商品は〜」とかだんだん低いところから入っていってさ、サビにむかって「それが!なんと!1万8900円でのご提供!」(ちょう物真似w)ってもりあがるっていう。」話そのものよりあなたのなりきりぶりにウケましたw
  • ドラムプレイでは圧倒的な男前ぶりの崎ちゃんですがMCはほんとぐだぐだで、大阪城ホールの思い出話の時「昔メンバーみんなで城ホールでAC/DCを見た」という話から大砲があってその衝撃で照明がかしぐようになってた、と説明しだしたのだけど、そこでリダから「崎ちゃん、それKISS」と突っ込みが(笑)どうやら照明の話はKISSのライブでのことだったみたいで、マサムネくんから「もうどうフォローしていいか・・・」(笑)
  • アエラでの田村さんの「時代が俺たちに追いついた」発言をネタにみんなでああでもないこうでもないと盛り上がってました(笑)田村さん曰く「メンバーのなかでちゃかすのやめようぜw」でもその話を振った張本人であるマサムネくんはチューニングに一生懸命で聞いてない(笑)
  • そういえば大阪の時は田村さん白シャツだったのだった!いい!シャツいい!テッちゃんの黒のスパンコール散らしたTシャツもよかった。マサムネくんは大阪もさいたまも半袖で襟がきちっと詰まったシャツを着ていて、個人的にシャツフェチとしては半袖でしかも第1ボタン留めとか絶対ナシ!なんですけど、マサムネくんにかぎってはありだよね〜っていう。
  • 8823や俺すべでの田村さんの暴れ牛(暴れリダ)っぷりは毎回見所ですけども、さいたまでは1メートルちかい高さのあるアンプ(スピーカー?)にベース持ったまま飛び乗るという荒行が!!しかも開脚ジャンプで飛び降りるとかすごすぎだろう。大阪では8823のときに驚異の連続ジャンプ(連続過ぎて数えていられなかった、しかもあの跳躍の高さは異常)を見せていて田村様――――!って感じだった。最高ですマジで。
  • 埼玉2日目でのアンコールでは空飛べと春の歌が聴けたし、大阪1日目は若葉とヒバリのこころが聴けたし、個人的にはデビュー曲でラストを飾るっていう構成に美しさを感じるのでラストはヒバリがいいなーと思うけど、でも若葉と空飛べも捨てがたしだしなあ、いやどっちにしろ素晴らしいセトリだってことです。

本当にこころが満たされたし、美しくも、楽しくもあるライブで、すごい余韻を引きずってます。あー幸せだったな。またしばらくライブないんだよなあ。次はロックロックなのかなあ。きゅーん。
MCでも何度か、アリーナでやること、について触れていて、でもやっぱりスピッツだよねっていう、そこが大事なんだなって話を皆がしていたのがとても印象的。「もうこんなとこでできないかもしれないけど」とか何度か言っていたけど、でも毎年とは言わないから、せめて3年に1回とか、4年に1回とか、そんなタームでもいいからまたぜひやって欲しい。アリーナクラス初とはまったく思えないこなれっぷりだったこともそうだし、万全の体制で挑んでくれたからこそだろうけど、スピッツの演奏やマサムネくんの声の魅力をまったく殺さないPAの仕事師っぷりにも大きな拍手を送りたいです。ライブハウスや、小さいホールにはもちろん素晴らしい魅力があるけれど、アリーナにはアリーナの楽しさがあると思うし、ファン自身も、あれだけの数の人が同じアーティストにこころを寄せている、というのを目の当たりにするのは決してマイナスな経験ではないと思う。

それにしても80本近くに及ぶツアー、無事に終了したことに本当にお疲れさまですといいたいっすね。ツアー中禁酒していたマサムネくんは今日はきっと美味しいお酒を飲んでいるに違いない。楽しかった!次のライブ、ツアー、リリース、そして出来ればDVDを(笑)、心待ちにしております!!

setlist
01.ルキンフォー
02.Na.de.Na.de.ボーイ
03.けもの道
04.桃
05.スパイダー
06.不思議
07.点と点
08.チェリー
09.砂漠の花
10.ハニーハニー
11.メモリーズ・カスタム
12.恋のうた
13.P
14.楓
15.ロビンソン
16.ネズミの進化
17.夜を駆ける
18.僕のギター
19.渚
20.トンガリ'95
21.8823
22.俺のすべて
23.漣

EN1.群青(24日:若葉)
EN2.空も飛べるはず(24日:群青)
EN3.春の歌(24日:ヒバリのこころ