拍手ひとりぶん

というわけで、上のスケジュールにも書いていますけど、the pillowsストレイテナーの対バンライブ行ってきました。ZEPPNAGOYA!皆様のお邪魔にならぬようおとなしく・・・というか取れたチケットが2階最後方だったのですけど結果的に2階でよかったかも!何も知らずにスタンディングフロア行ってたらやばかった!特にテナーのときのフロア左側すごかったっすね。うねって渦になってダイバー飛びまくるし壮観でした。テナーのライブを見たのもちろん初めてだったんですけど、音が厚いのな!4ピースとは思えない音の厚さだった、あれなんで!?新曲を2曲やってくれたんだけど、2曲目のほうで日向さんのスラップ炸裂していてかっこよかったなあ。もともとドラムとボーカル&ギターのふたりがバンドのオリジナルメンバーだそうで、それもあるのか二人のコーラスがすごくいい、と思った。つかドラムのナカヤマさんめっちゃいい声なのね。そうそう、途中でホリエさんがキーボードを弾く曲が3曲ぐらいあって、そういう展開も意外だったっていうのもあると思うんだけど、なんかちょっとカッコよすぎやしませんかホリエさ〜ん!みたいな(笑)鍵盤弾く男のひとってなんであんな格好良く見えるかね。

the pillowsのセットリストはほんとにご新規さんに優しい・・・というか、代表曲の連打で攻めてくれたというか、おかげでライブ2回目のわたしでも存分に楽しませていただきました。ほんと楽しかった!楽しかったし、そもそも「やっぱ行きたい!」と思ったキッカケになった「1989」はすごかった。さわおさんは始める前のMCで「1989年に北海道から出てきて、なにもかもがうまくいかなくて、そんな頃のことを思って作った曲を聴いて、みんなにいや〜な気持ちになってもらおう」と冗談めかして言っていたけど、でも魂の入ったプレイだった。

1989という曲は7分近い長さがあって、そのなかで1回目のサビがくるのが曲が始まって3分近く経ってからなのだ。短い曲なら終わっちゃうぐらいの時間だ。ぜんぜんテレビサイズじゃない。そして聴いてもらえればわかるのだけど、これをテレビサイズにして3分半なんかでまとめてしまうことはできないし、そんなことをしてもこの曲のすごさはなんにも伝わらない。こういう曲を自分たちのアニバーサリーイヤーにファンに届けることができるって、ファンとアーティストの信頼関係以外のなにものでもないよなあと思う。

1989を聴いているときも、ストレンジカメレオンを聴いているときも、Hybrid Rainbowを聴いているときにも思ったけど、さわおさんの声には圧倒的な切実さがある。1989がさわおさんの個人的な想いから描かれた曲でも、ここにたどり着くまでのさわおさんやthe pillowsの道のりを知っていても、知らなくても、この歌が心に届くのは、そのさわおさんの持つ圧倒的な切実さゆえなんじゃないだろうか。

そうそう、さわおさんはホントにMCが・・・面白いよね(笑)この日話していたテナーのホリエさんの面白エピも爆笑でした。あとアンコール1曲目でホリエさんとセッションしたあと、「俺たちこういうセッションとか慣れてないから、もーどうしていいかもじもじしちゃって、ホントは1本のマイクで歌うとかすればかっこいいんだろうけど!どうしていいかわかんなくてあたふたあたふたしてました」って。かわいいなおい(笑)

ストレンジカメレオンやる前に、もう何もかも終わりだと思って作った曲が、実は始まりの1曲だった、と言って、でも本当に、ミスチルの桜井さんが生涯の傑作としてたたえるのもわかる、名曲ですよね。生で聴くことができてうれしかったです。