なによりもムーミンを愛す

ムーミン谷のひみつ (ちくま文庫)

ムーミン谷のひみつ (ちくま文庫)

名古屋高島屋で金曜日から北欧フェアをやっていて、ムーミンのコーナーあるよと人に聞いたので行ってみた。ちょっと覗くだけのつもりだったのになんだかんだと買ってしまった自分・・・弱い・・・なんという弱さか・・・!
キャラクターものにそんなに執着ないんだけど、ムーミンは別っちゅーか、もちろんアニメも見ていたしなにより原作本が好きで好きで、あまりにも図書館で何度も同じ本を借りるので最終的に親が根負けして買ってくれたっていう。あのかわいいんだかかわいくないんだかよくわからない、絶妙なテイストのヤンソンの挿絵が大大大好きでした。今家で使ってるマグもARABIAのムーミンマグです・・・ARABIAのムーミンものは正義だよね!

蓋付きスープマグ(マグの内側にムーミンが生まれたときのムーミン一家のイラストがあるというシロモノ、私のツボをピンポイントでドカ殴りした)とメガネふき(コミックス版のイラスト柄になっていて4種類あった。あやうく4種類全買いするところだった。ふー)と、あとミイのナイロンバッグとか買ってしまったんだけど、レジに並んでるときにこの本が置いてあって、これも反射的に購入。あのレジ前の商品とかってほんとずりぃ(笑)

作品世界の解説とそれぞれのキャラクターの紹介で構成されているんだけど、オリジナルの図版がたくさん使われているので楽しかった。シリーズはもちろん全部読んだけど、再読した回数ってのはやっぱり差があって、「ムーミンパパ海へ行く」とかほとんど記憶にない。最初の頃のシリーズもののほうが鮮明に覚えてるなあと。

それにしても、小さい頃にはそれほどぴんときていなかったが、今になって読むとミイの格好良さは異常である。スナフキンはもちろんすてきだ、だけどミイのあのアナーキーさ、ファイティングスピリットには今だからこそしびれるという感じ。掛け値なしにかっこいい。

「怒るんなら怒ればいいのよ。だれだってときには頭にくるし、どんなちっぽけなクニットにも、腹を立てる権利はあるもん。だけどパパの怒り方はよくない。パッと表に出さずに、うちにこもっちゃってさ」。

「あの子は怒ることができない」とちびのミイが言う。「そこよ、問題は。いい、よく聞いて」とミイは言葉を次ぎ、ニンニにぐいと近づくと、おっかない顔をして睨んだ。「あんたね、闘う術を学ばないかぎり、自分の顔を持つことはできないのよ」。