やっと見た!公開からずいぶん日が経ってしまいました。今年の夏は映画1本の時間をひねり出すのもままならない!
前作「フューチャー&パスト」の続編というポジションなので、あの世界線(レイヴンが大統領を助けてセンチネルが生まれない世界)で話が進んでいくんだけど、ジーンやスコットやナイトクローラーらがわちゃわちゃやってるのは楽しかったし、世代交代というか、教授とマグニートーではなくて若い彼らがミュータントとしての能力を自覚しそれをどう使うか覚醒していくところはわくわくするところでした。しかし、レイヴンとハンクをやっているのがジェニファー・ローレンスとニコラス・ホルトという、ファースト・ジェネレーションで登場した時より何倍も名の知られたスターを擁しているってのは強みですよねえ。だからこそのこのバトンタッチがすごくうまくいっているとも言える。
しかし、ちょっと雑なところも目についたかなあ。というかエリックはさすがに便利に使われすぎではないかと思う。どういう経緯でああいった「幸福を絵に描いたようなつましい生活」を選択したのかをすっ飛ばされているうえに、ものすごいしょうもない理由で妻子を喪い(ぼーっとした挙げ句の誤射って…)、怒りに駆られて悪に転じるも…って、そ、そりゃないよ…感が否めないッス。かつての同志が袂を分かつ、というのが三度の飯より好き(もうこれ100万回ぐらい言ってますね)な私なので、チャールズとエリックのこの、愛憎半ばの関係性にはmajiでmoeしか感じられないとおもう方ですけど、チャールズと相対するならする!手を取るなら取る!でもうすこし強力な動機付けがほしい。その動機付けにクイックシルバーが使われるのかなあと予想したのに、そうでもなかったし…その他にも「ストーリーラインをこうもっていきたいがため」にキャラの選択をこうしているんだなあと見えちゃうところがあって、そこは残念なところでした。
クイックシルバー(ピエトロ・マキシモフ)はMCUでもキャラクターとして出てきますが、X-MENでの描き方が秀逸すぎるってのはあるよなあと思う。あのテーマ曲(ユーリズミックス!)に乗せたスピード無双ぶりは文句なく見ていてたのしい。父親に対する複雑さを滲ませるのもいいし、ほんとに素晴らしいキャラクター。
しかし、結構ファースト・ジェネレーションの映像が出てきてびっくりした。レイヴン帰ってきて嬉しそうなハンクのとことかよかったよな〜。チャールズがセレブロでモイラを見て、ハンクに覗いたことあんの?って突っ込まれていや、ない、1回だけ、いや2回だけど大昔…とか弁解してるのもかわいかった。しかし、あれだね、チャールズというかジェームズ・マカヴォイはハゲてもぞんぶんにカッコイイね。ハゲたとき思わず、あっ、ここでなの?ここでなのね!?って戸惑ったけどそのあとでもかっこよい成分が喪われていなかったので感嘆しました。エリックはいちばんかっこいいのはあの鉄骨がXで突き刺さるところじゃないでしょうか、っていうかあそこもっとカタルシスあってもいい!と思うぐらい絵になるシーンだよね…!
このあと待機してるのはヒュー・ジャックマンがウルヴァリンを演じるのはこれで最後ではないかと噂されているオールド・ローガン?になるのかな〜。デッドプールが大ヒットしたので、X-MENとの絡みが今後あるのか?ないのか?どうなんだ?というのも気になるところです!