「ジョン・ウィック:パラベラム」

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ジョン・ウィックシリーズ第三弾!まさかここまで人気が出るとは!主演はもちろんキアヌ・リーブス、監督も引き続きチャド・スタエルスキ!犬も出るよ!

「2」の感想でも書いたんですけど、回を重ねるごとに世界観が拡大っつーか肥大していくパターンで、それはそれで楽しい部分もあるんだけど、「いやどこまで!?」という戸惑いもあるよねっていう。今作はさらに「主席連合」とか「裁定人」とか出てきて、この世界観…どこかで…ハッ!「花のあすか組」だ!!!と思いました。そしてなぜかこうした肥大した世界観によく似合う、なんちゃって寿司職人となんちゃって和風殺し屋。

ジョン・ウィックが一縷の望みを託すのが組織のトップとの直接会談で、そこにいたるまでにハル・ベリー演じる凄腕の元殺し屋を頼るんだけど、これまた犬をきっかけにあれよあれよの大乱戦になって、犬がむちゃくちゃ活躍してっていうあの場面、むちゃくちゃ面白かった。しかしそこまでにいたる物語の流れ(とその後の物語)はするっと語られないので、物語厨としてはいまいち乗り切れない部分もあったりして。

シリーズ通して私のいちばんのお気に入りは言うまでもなくホテル・コンチネンタルのマネージャーのシャロンです。今回彼の戦闘(準備)シーンがあったのうれしかったなー。確かドラマ化の話があって、コンチネンタルが舞台になるって話だったと思ったんだけどあれどうなったんだろう。

手を変え品を変えのアクションの釣瓶打ち、しかもそのどれもがアイデアに満ちているのは間違いなくこのシリーズの素晴らしいところで、ダメージを受けてないわけじゃないんだけど、確実に敵を殺していくジョン・ウィックの実直な殺しぶり、今回も堪能させていただきました!