「神と共に 第一章:罪と罰」

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ツイッターのTLで「おもしろかった!」というツイートを複数見かけてそっか~んじゃ近くでやってたら見てみよっかな~と思ったら近くでやってるどころじゃなかった(やってなかったんですよ)。そこで諦めるか意地でも見るかつったら意地に傾きがちな人生を送ってきましたので、大阪へ行く道すがら岡山で下車して映画見てくるっていうトリッキーなことをしてしまいました。韓国で大ヒットを記録した映画だそうで、間もなく公開予定の「因と縁」とあわせて二部構成とのこと。監督はキム・ヨンファ

イヒヒ、めっちゃ面白かったです。イヒヒと笑っちゃうのは「これもう1本あるのか…イヒヒ…」とほくそ笑んでるのだと思ってください。地獄を巡る、といううすぼんやりにもほどがある前知識だけで臨みまして、「地獄八景亡者戯」みたいな話なのかな?とか予想してみたりしたけど当然ながら違いました。冥界で受ける七つの裁判のエンタメとしての見せ方がすごいし、最初は紛うことなき貴人、生まれ変わり待ったなし!と思えた消防士が、裁判のたびに玉ねぎの皮をむくようにいろんな側面が出てくるのが話の本筋をきっちり引っ張っていて140分となかなかの長尺ですけどだれることがなかったです。母と弟がかれの「冥界での裁判」に絡んでくるところ、あの最後のシーンも、いやもう私こういうので泣いちゃう年齢なんスよ…という感じ。最後の裁判で閻魔大王に「生前にできなかったこと死後にやろうというのか、十分に時間があったのに」と言われるとこ、いやもうよくある台詞っちゃ台詞なんだけど、このシチュエーションで言われると刺さるにも程があるっていうね!

そして何といっても!この映画の魅力は地獄で死者を弁護&警護する3人の使者の魅力が大爆発している点です!ヘウォンメーーーク!!!もう、無駄に呼びたい。あのシーン最高でしたね。ハ・ジョンウさんもチュ・ジフンさんもロングコートなびかせて長物ぶんぶん振り回してカッコイイことこのうえない。ドクチュン役のキム・ヒャンギさんがまためっさかわいいんだ…この3人のバランス本当最高。下界の様子を探りに行くカンニムがドクチュンには「お前ならできる」っていうのに、ヘウォンメクには「お前は何も考えるな」とか言っちゃうのむっちゃ好きです。ヘウォンメクはヘウォンメクで、あと2人で49人の生まれ変わりを達成するってところまできてるのに、ジャホンの過去を知って、この裁判は負けだ、潔くやり直そうぜ、1000年なんてすぐだろとか言っちゃうのときめく以外のなにものでもないっていう。

しかも第二章の「因と縁」では使者たちの過去が?明らかになるとか?ならないとか?ぎゃーんもう早く見たい。うずうず。

岡山にあるシネマクレールって映画館で見たんですけど、シネコンじゃない映画館久しぶりで、なかなか雰囲気あって朝イチから気合入れて見に来たぜ!みたいな人ばっかりですごくいい時間が過ごせました。また来てみたいな!