いきなり冒頭の「ラスト・ダンスは私に」のあまりの音の大きさに舌を噛みそうになってしまった。あれは病持ちにはきついんじゃないでしょうか・・・(笑)この芝居は高校の時、先輩らがやったのを見て大感動した奴だったもんだから、相当面白くないと乗り切れないだろうな、と思ったけどやっぱりそうだった。脚本も何回も何回も読んでしまっていて、衝撃度が薄くなってしまっていたというのもあると思いますが。
この公演は前代未聞のWキャスト公演で、大阪では勝村&小須田、山下&筒井が交代で演じていました(ちなみに東京では大高&池田のWキャストもあった)。小須田さんはさすがにサディスティックな本領発揮という感じで、やっぱりすごく上手かったですねぇ。勝村さんも悪くなかったけど、やっぱり本家にはかなわなかったですな。山下&筒井組は意外にも(と言っては失礼ですが)山下さんの奥行きに較べてちょっと筒井さんは浅かったような・・・。やはり初演時にその役をあてて書かれた役者さんはすごいですね。又、これは長野さんが主役(でしょ?)だったんですけど、さすがにうまかったなぁ。ラストで山下さんを抱きしめたりするところなんか、なんとも言えない良さが溢れていたと思うのですが。
あと、これはダンスが強烈で・・。フレンチカンカンとそのあとに続くダイエットシーンは笑かしてもらいました。そしてなんといってもラストに、今までのダンスの曲をすべてつなぎ合わせて踊るアレは・・・・凄い。京・筧というダンスの重鎮が不在でしたが、勝村さんと、そして何よりセンターで踊る長野さんが、そんなことを気付かせないぐらい素晴らしかった。さすがに10周年のシメの舞台でありました。
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- 9月13日二回目観劇/E列24番
筧さんが出なかったのが今思ってもほんとに残念(涙)