次から次へどんどんいろんなことがくるのでもう脳内に浮かんだまんま垂れ流します。超絶ネタバレしてますので畳みますね。
- 横浜公演で観たときの小須田さんがなんというか、あっマシーン小須田だ!というような、往年の正確無比さを感じさせてウヒヒと顔がほころんでしまった。筒井さんが台詞を一個飛ばしたんだけど、その対処がなんつーか、ああ!そうそう!これが小須田さん!という感じだったのよ
- サンシャイン劇場はあれだね、多分舞台がちょっと高いんじゃないかな。前方にずらっと並んだときの圧というか、迫ってくる感じがちょっと近小を思い起こさせた
- 舞台の縁ぎりぎりに立ってる彼らに見下ろされる快感たるや
- 長野さんと筧さんが橘の共同幻覚を観るシーン、基本的に筧さんはすごくエモーショナルに演じていらっしゃるけれど、初日に観たときの淡々と叩きつけるような台詞回しもあれはあれでよかったなあなどと思ったり
- 俺はお前の未来を奪い、そしてなんの未来も作っていないという台詞は見るたびに堪える
- それと同じくらい、僕のブログ、全部読んでくれてありがとう、という台詞にもしてやられるのだった
- この公演が、第三舞台を時間を共有していなかった人に対して間口を狭めている部分があったとしても、ホームページやblogというものに自分の文章を残し、そのことに自覚的であるひとには、「自分が死んだらこのテキストはどうなるのか」という問いは等しく胸に残る問いかけだと思う
- webに残していく足跡について鴻上さんやスズカツさんが目を向けていらっしゃるというのは興味深い。ここはもしかしたらいろんな物語の鉱脈かもしれないよね
- 最後に佇むのが逝ってしまった彼、第三舞台においては岩谷さんだったとすれば、彼にもうすぐ行くから、というのは鴻上さんなんでしょうか
- どっちでもあるのかな、岩谷さんと鴻上さんでもあり、第三舞台と私たちでもあり
- そう考えるとね、僕のブログ全部読んでくれてありがとう、ってすげー沁みませんか
- 27年間思い続けている、そんなことできるんだねえ、のやりとりもああそうか、岩谷さんが亡くなって27年か、と改めて思ったり
- この間発売になったばかりの演ぶで、女優陣3人の鼎談が掲載されているんだけど、そこで長野さんが言っていた「男性陣の役が女性化してる」ってのは言い得て妙だなと思った
- なにしろ長野・山下・筒井の三羽烏の無敵感たるやっていう。女はたくましい、男は歳を取るとしょぼくれるけど、って誰か副音声で言ってなかったっけか
- 個性とか演技の色とか佇まいとかそういうものが、この3人はきれいな正三角形のようにバランスが取れてるんだよなあ
- そしてほんとに、まったく変わらない!驚異的だよ。これは男性陣もだけど、いわんや女性陣をやだよ
- でもってその鼎談の最後に、勝村さんが観に来た時楽屋であまったお弁当をみんなで一緒に食べた、そのことを「嬉しかった」と勝村さんがあとで伝えたって話に胸がいっぱいになりましたよ
- ダンスシーンの「ずっと好きだったんだぜ」で、彼らがそれぞれ「ずっと好きだった」ひとを見つめる演出、あの目線で語らせるところとか大好きです
- それぞれの別れのシーン、なにがって小須田さんと大高さんのやりとりだよ
- それ以外の別れの台詞はキャラクターとしての必然ですけど、あの二人の「もっとあなたと仕事がしたかった」「また宇宙のどこかで」というのは絶対意図して書いてくれているとおもうんだ
- 劇団を象徴する二人、第三舞台の双璧だからこそ、キャストの中でこの二人が並んで同じ舞台に立つことがもっとも難しいとも言える。どうしても二人が並んで立ったらそれは「第三舞台」になってしまうから
- そういうことを考えちゃったもんだからサンシャインで観たときにあやうく涙腺ダムが決壊しそうになった。こらえました。いやいやまだ早い、まだ早いよ
- あと大高さんが長野さんに言う「人生が終わる前にもう一度会うことができてよかった」っていうのも、第二舞台から第一舞台への投げかけのように響くよね
- そう考えると別れのたいせつな言葉はことごとく大高さんの口から発せられているのだった
- それにしても私はダンスシーンの筧さんが好きすぎる
- 正直、ほんっとにもう筧さんしか目がいかない、これは20年前から変わらないですね
- 紀伊國屋の席がまさにどセンだったので、センターで構えて筧さんがバッと顔をあげた瞬間撃ち抜かれたとおもったもん。これだ、これだよって
- 橘との別れのシーンでの「じゃあ俺は行く」ってところも大好き。あー大好きったら大好き
- なんで第三舞台のダンスってあんなに興奮するんですかね
- 生きてる!ってことそのものに興奮しているような感じがありますよ。なんでなのかわかんないけど
- そして一生くんのタフネスぶりには回を重ねて観るごとに驚かされるばかりです
- あの筧さんとの「早く来いよ」、私が観た回はどれも一分のスキもなくぴったり声が重なってるんですが、そういうテクニカルな部分をおろそかにせず感情でひっぱっていってくれるもんねえ
- 世代交代した役者で「朝日」をやるとしたら君がゴド1だからね、と私が勝手に決めているからね(ちなみにウラヤマエスカワは山本耕史と堺雅人)(と勝手に決めている)
- これはもう5年も前から主張しているのだよ実は!えっへん
- カーテンコールで最後に一礼するのは大高さんだけど、そこで観客の拍手がひときわ大きく、熱くなるのがすごくぐっとくる。やっぱり誰よりも大高さんに拍手を送りたい気持ちはあるもの
- あと終演後のカゲアナは初日にはなかったんですよね。でもここんとこあのカゲアナでまた拍手が巻き起こって、というパターンに陥ってる気もしますが
- 初日は、拍手鳴りやまず、後方で観ていた鴻上さんを筧さんが手招きして舞台にあげてしまったのだった
- そして鴻上さんに「これはツイッターで書くな」と言われたのだった(笑)いやーあのカーテンコールはなんつーか、ほんとになんにも決めてなかったんだね感満載で、みんなが舞台のうえでうろうろするのがとても新鮮だったです
- そしてバックに流れる「ずっと好きだったんだぜ 相変わらずきれいだな」って歌詞はまんま私たちの気持ちだなあと拍手を送りながら毎回思う
- そういえばライブビューイングのチケット、渋谷は売り切れたそうじゃないですか…すげえな…
- 泣いても笑っても、ってよく使う言葉だけど、ほんとに泣いても笑っても公演はあと2回。私が観ることができるのはあと1回。
- 全力で見届けてくるぜ。