「蒲田行進曲」

熱海殺人事件と並んでつかさんの代表作といえばこれでしょう。風間さんの銀ちゃんがすでに伝説にさえなっている「蒲田」。その蒲田で銀ちゃんを錦織さんが、ヤスになんとあの草なぎ君が!

このキャストを聞いたとき、往年のつかファンなら誰もが苦い思いをしたことでしょう。ところが、稽古が始まってからの、つかさんのあまりのつよぽんを絶賛する声に劇場に足を向けた人も多いはず。私もその一人です。だって「ヤスは草なぎ君にやってもらうために16年待っていた」とか、「俺の想像を超えた天才」とか言われたら見に行かざるを得ないじゃないですか。しかも私は3度の飯よりSMAPが好きなのだ。

そんなわけで見に行かせていただいたんですけども、まあ、期待があまりに大きすぎたのがあって、自分の中では大絶賛!とは言えないんだけど、あれだけ声を枯らしながらヤスの切なさをガンガンに感じさせてくれたつよぽんはただものじゃないかもしれない。舞台に上がった以上SMAPもへったくれもないと思っている私が言うんだからこれは確かです。欲を言えばもっと熱を、オーラを感じさせてくれる役者さんになってくれれば言うことない。

小夏役をやった小西さんは新人だっていうことなんですけど、凛とした姿で、ちゃんと物語の中心に立ってました。錦織さんは、もともと舞台向きだと思っていたので、結構安心して見れたかな・・。もっとキレた感じが出てたらよかったと思うんだけど。そうそう、つか作品の常連春田さんがちょっとだけ出てたんだけど、ちょっとだけなのに強烈な印象でした。そういう意味では格が違うのかもね。