シアターBRAVAには誰がいる?

常に三ヶ月先、半年先のスケジュールとにらめっこしなければならないのは演劇ファンの哀しい性ですが、まだ今年も師走が残っているというのに早くも来年の話がバンバン出てきています。
中でも、関西在住のシアターゴアーとして気にかかるのが大阪MBS劇場を改装して5月にスタートする「シアターBRAVA」。
こちらの11月5日付けニュースリリースで詳細を読むことが出来ます。
以下一部抜粋。

ところが最近、関西にある劇場が相次いで閉鎖されていることから毎日放送では、関西の劇場文化を守って行くため「大阪MBS劇場」を建物や内装をリニューアルした上で、存続させることを決めたものです。
毎日放送の主催イベント以外にも広く使って頂くため名前も「シアターBRAVA!」(シアター・ブラヴァ)に変えます。

とまあ、関西の芝居好きには涙の出そうな嬉しい発言で、単純な私などはよっしゃおっちゃんMBS贔屓にしちゃる!などとすぐに思ってしまうのですが。

さて、記事内にもあるように柿落としはtptの「ナイン THE MUSICAL」に決まっているわけですが、その後のラインナップも錚々たるものになりそうです。NYリンカーンフェスへの参加が決まった蜷川幸雄藤原竜也の「近代能楽集」もこの劇場で上演が予定されている(これに関しては正確なソースが見付けられませんでした、すいません)そうですし、再演の決まった松尾スズキ作・演出のミュージカル「キレイ」が8月上旬から中旬にかけての上演が決定しています(ソースは大人計画公式)。さらにキャラメルボックス夏公演「スケッチブック・ボイジャー」も、こちらの劇場で上演が同じく決定しています(キャラメル冬公演パンフに記載)。

さらにMBSメールマガジン「おじゃまが」では

ブロードウェイ発ミュージカルや、蜷川幸雄三谷幸喜野田秀樹をはじめとする話題の作品が続々登場します。また、最新の情報をお伝えする無料メールマガジンや、公演のチケットが先行で取れる会員制「BRAVA! Club」なども誕生します。

などの記載もあり、今後のラインナップにいやがおうにも期待してしまいます。

さて、個人的にはツボをつかれまくりのこのラインナップ、MBSというメディアの後ろ盾があるとはいえ、改装オープンから3ヶ月でこの充実ぶりというのはちょっと凄いと思いませんか。私はこのスタートダッシュの良さに、元近鉄劇場プロデューサー、松原利巳さんの姿があるのではと思うのですが、どうなのでしょうか。MBS劇場の件に携わっていらっしゃるという話をどこかで耳にした覚えもあり、また2003年9月24日付けのキャラメルボックス加藤昌史プロデューサーの日記で、松原さんの計らいでMBS劇場内部を見学させて貰った、という話が出ていたので、何らかの形で松原さんが携わっていらっしゃるのは確実ではないかと思うのですが、もしそうなら「イチ松原ファン」としては、嬉しい限りです。
ともあれ、MBS山本雅弘社長の談話では、今後自主公演も視野にいれているようですし、関西に「おもろい舞台」をたくさん運んでくれる劇場になってくれるよう、期待したいところです。