「八月納涼歌舞伎 第一部」

「橋弁慶」
確か去年も七之助くんの牛若を見たような気が。牛若ってなんか、七之助くんにすごく合ってるよねえ〜〜。
話がどうより二人の役者を楽しむ、という感じの一幕。獅童さんの弁慶がちょっと物足りないかなあ〜。

「雨乞狐」
すごくすごく楽しみにしていたので、はじまったとき異様にドキドキしている自分が・・・。
基本的に踊りは苦手の部類なんだけど、本当にたのしく観れました。早変わりというトリッキーさもさることながら、ひとつひとつのキャラクターがちゃんと立っている感じがさらに良かった。座頭のときの愛嬌、小野道風のとき(これがマジかっこいかったんすよ!)の雅な感じ、狐の嫁のかわいらしさ、どれも印象的ですが、やはり狐のときが素晴らしかったように思います。踊りがみずみずしくて力があって、もちろん私自身が勘太郎くんのファンだということもあるけど思わず見とれることしばし、という感じ。
奥のセリからの人力高速飛び出しのあとからは、劇場全体が感嘆と興奮に包まれていたような。勘九郎狐の名前をもらって嬉しそうに花道の向こうへ去るまで、いや去ってからもざわめきの消えない客席でした。