大阪厚生年金会館の存続を願う会

今日、ウーマンリブを観に行って来たのですが、大ホール・芸術ホールとも入り口で年金制度改革に伴って廃止・売却が決まっている大阪厚生年金会館存続のための署名用紙が置いてありました。
このニュースを聞いたのがいつだったかちょっと定かではないんですけど、5月ごろから署名活動は展開していたようです。
とりあえず、詳細はここのサイトがいちばんわかりやすいかなあ。

存続求め署名運動 大阪厚生年金会館
五年以内の廃止・売却が進められている大阪厚生年金会館大阪市西区)の存続を求めて、地域住民が署名運動に立ち上がった。同会館は黒字経営で年間百万人を超える集客力を持つ文化の発信基地。「地域から消滅させるわけにはいかない」として、大阪市などへ働きかけていく。
利用者は〇四年度が百十万三千四百人、〇三年度が百三万八百人と、年間百万人を超えている。演劇やコンサートなどに利用されるホールは〇四年度には八十万人を超える利用者があり、「大阪の芸能文化の殿堂」として大きな役割を果たしている。
同会館が赤字になったのは三十七年の歴史の中で三カ年だけで、九七年以降は黒字経営。厚生年金福祉施設は国が設置しているため、料金設定についても減価償却費を前提としておらず、運営費に保険料は投入されていない。
しかし、年金制度改革の議論では、これまでの方針を変更して減価償却費を加算して、厚生年金福祉施設の97%を赤字と認定。〇四年三月には与党年金制度改革協議会で、厚生年金福祉施設の全ての廃止・売却が合意された。
同会館の存続を求めて立ち上がったのは西六連合新興町会(川村耕一会長)を中心とする地域住民。五月九日に「大阪厚生年金会館の存続を願う町内会」(同)を発足し、署名活動を開始した。五月十八日には、松本迪子・帝塚山学院大名誉教授を代表世話人とする「大阪厚生年金会館の存続を願う会」も結成。

今日会場で掲示されていた紙を見たところによると、すでに10万人は突破しているようです。9月の21日には大阪市議会から、10月の21日には府議会から、それぞれ衆議院議長参議院議長、内閣総理大臣厚生労働大臣各あてに存続を求める意見書が出されているようです。

いろいろ問題はあるのでしょうけど(という逃げ方は卑怯なのかもしれませんが)、指を加えて成り行きを見ているよりは、自分の意思表示はした方が良い、ということで私も署名してきました。
思い出があるから、残しておいてというよりは、こういうホールの選択肢は多い方が創り手にとっても観客にとってもより健全だと思うからです。

コンサートホールとしての厚生年金大ホールに較べれば芸術ホールの演劇ファンへの浸透度は高くないのかもしれないですけども、署名用紙が目に留まった方、是非ご一考を。

あと、これだけ(10万人規模)の署名を集めているのだから、せめてサイトなりなんなりあると良いと思うのですが・・・私、友人にも署名をお願いしようと思って用紙を何枚かいただいてきたのだけど、そこにも送り先が書いていないのですよね・・・。厚生年金会館に送れば良いのだろうけど、もっと広く多くの声を集めるためにも、ネットを活用しない手はないと思うのですが。