もともと多分北村薫さんの「空飛ぶ馬」の文庫解説でだったかな、こういう「日常の中のミステリ」の代表作としてあげられていた中に都築道夫の「ジャケット背広スーツ」と、戸板康二の「グリーン車の子供」があって、それで「ジャケット背広スーツ」の方は後に光文社かどこかから文庫で出て読んだんだけど、「グリーン車の子供」のほうは未読だったんでした。
戸板康二と言えば私でも名前を聞いたことのある演劇評論家なのであって、そういうひとが老歌舞伎俳優を探偵役にして数々の謎を解いていくのだからこれはもう歌舞伎ファンなら倍楽しめる事請け合い、という感じです。雅楽老がときおり繰り出す若手役者への「ダメだし」なんてのもあったりして。
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あと関係ないけどこちら。
小林賢太郎戯曲集―home FLAT news (幻冬舎文庫)
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文庫版出てたんですね。「椿・鯨・雀」のほうもこの8月に発売されるそうです。
買ってなかったので、ちょうどいい機会かなー。