ボクらの時代に大倉孝二×古田新太×野田秀樹。なぜ今この組み合わせ!と思っていたらケラさんがtwitterで「俺は執筆で出られないので野田さんヨロシク」と書いていて気がついた、奥様お尻をどうぞの告知なのかもしかして、と。まさかの野田さん巻き添え型(笑)
- 浪漫房で撮影してましたねえ。お店のぐるりを芝居のポスターが飾ってました。浪漫房といえば本の雑誌を思い出すワタシ
- 3人の年齢、36歳、45歳、55歳。ちょうど10年違うのね
- こういうのに出るとすばらしく借りてきた猫になる大倉くんがめっちゃ!リラックスしていてすごくいい。やっぱり気心の知れたひとたちだからだよねえ
- 野田さんの舞台の本番に徹夜で飲み通したあとに来たことがある古田。「楽屋の廊下に大の字になって死んだように倒れてた」
- それを起こしてくれた堤真一さんに「ほんっとマンガみたいだけど、『もう飲めないよ』って言った」なにやってんすか先輩
- 大倉くんの「野田さんちで女の置き手紙見つけた事件」に大爆笑
- 古田はと言えば「俺が書いている台本の語尾を勝手に書き換えたりしてた」ヒドス!そしてヒドス!
- 野田さんに最初に会ったとき野田さんの芝居をみたことがなかったという大倉くん。それは「カノン」のオーディションのとき。2000年ですね。古田が出ていた稽古場というのはパンドラだね
- 野田「大倉あのときいたの?落としたことも覚えてない」ヒドス!そしてヒドス(もういい
- でも翌2001年の「贋作・桜」のオーディションでは通ったんだもんね>大倉くん ちなみにその時荒川良々らと一緒に受けて、落ちたのが獅童さん。これ豆知識な
- 古田「野田さんは東大まで出たのに…」野田「めんどくせえなオマエ」www
- 野田さんの「演劇事始め」な話ふってるけど、古田さん知らないわけないっつーか絶対知ってるでしょこれ!策士やなあホンマ!
- 「アイと死をみつめて」をだっせ!と切り捨てる大倉孝二
- いやーでもね、アイと死をみつめてじゃなかったけど、確か野田さんが高校生のときに書いた戯曲がどこかに載ったことがあって、それ読んだときマジ震撼した記憶がある。知ってたけどやっぱ天才だな、天才は双葉よりなんとかだなっていう
- カーテンコールの拍手について、いや私もこれは普段から思うところありまくりですけど、切り捨てている古田の所属している劇団のカーテンコールがもっとも長いのも事実(笑)
- 個人的な気持ちを言わせてもらえば、カーテンコールは観客の方からしても嬉しい時間なのは確かなんです。いやそうでないときもあるけどね。こんな芝居で意地でも立ちたくない!と思うときあるもの
- でも私が何よりイヤなのはカーテンコールそのものよりも、その数や役者さんの佇まいやスタオベのあるなしで「芝居の出来まで計ろうとする」物の言い方ですね。カーテンコールが一回もなくたってすばらしい舞台はすばらしい。カーテンコールで笑ってくれたから今日の舞台は良かった、無愛想だったからだめだった、あー虫酸がはしるぜ
- おっと熱くなってしまった
- 古田「今日のこの3人は全然役に入り込まない3人」大倉「野田さんなんかまったく集中してない」これよく言われてますよねホントww
- カーテンコールでさめざめと感極まって泣いていて、緞帳が閉まりきった瞬間に「袖うるさい!」ww古田「蛇口みたいな涙だなあ」なんつー悪い顔して言うんやw
- 遊眠社旗揚げのとき2歳だった大倉くん。古田「そう考えるとすごいね。うまいね大倉」野田「うまいって言うか、すでに風格があるよね」
- 古田が初めて会ったときからうまかった、と言っているけど「下北ビートニクス」のときのことかしらね。私が初めて見たのもこの時ですが(っていうか古田が出たから見に行ったんですな)すんげえおもしろかった記憶ある
- 「すぐにやめたくなる」大倉くんの話。古田「なんでそんなにいやだったの。劇団の先輩が怖かったの?」大倉「何で俺そんな話ばっかしなくちゃいけないんスか」
- 大倉「根性がないんです。やめろ!と言われるとやめよう!と思っちゃう」
- 怒られている内容はすごくくだらないこと、からの流れの古田の金玉バナシはきっともう何度も披露しているんでしょう、まさに古田の「ザ・すべらない話」の風格。聞き所ですw
- あまりのすべらなさに大倉くんが「ちょっと盛ってるでしょう!」
- 面白い芝居を観ると自分がそこに出ていないことが悔しくなる、という考えを「全くない」という古田
- でも悔しくなる、というタイプの役者さんはわりと多いとおもうな〜。大高さんだってかつて「つまらない芝居を観るとなんだもう、俺が出ようかと思うし、面白いと俺もやりたい、すぐやりたいって思う」と言っていた
- それで古田が面白い芝居を観たときに思うのは「これを観たお客さんはまた劇場に足を運んでくれるな、と思う」ひえー一瞬格好良すぎて気が遠くなりかけた
- 古田「(芝居が)面白くないとそれを初めて見たお客さんは二度と劇場に足を運ばない」そうなの、そうなのよ。これは演劇だけが永遠に抱える命題なんでしょうか。第一印象がすべてを決めてしまうっていうのは
- 稽古場の古田のことを「仕事ができる上司」という野田さん
- 稽古場ですり足しながら出口へ向かったり本番中にうんこするためにスローモーションでエスケープしててもその評価!なに!なんなのこの信頼感!
- 演出家はモテる説を振ってますけど大倉くん、君のところの主宰がまさにそうじゃないかね
- 大倉くんの奥様と古田が結婚披露宴で撮った写真を「捨てちゃおうか」という大倉くん。「人の結婚パーティーにですよ、ちん毛ボーボーって書いたTシャツ着て、それで写真撮って、腹立つでしょなんか!」でも奥様が「大事な写真なの」といって捨てさせてくれないのだそうなw
- 野田さんは先輩だけど父親としては一番後輩。古田に「溺愛してますよね」とつっこまれ悪びれもせず「はい。」稽古場にもつれてきてるって!大倉「そういうの一番(やいやい)言ってたのに!」人は変わるねえ…(しみじみ)
- 「そろそろ飽きる頃ですよね。親が子どもに」こういう発言まさしくザ・古田
- 子どもは「だいたいの合いの手」で満足するという大倉くん。古田は飲み屋で女の子にたいがい生半可な返事をしてるけど「聞き上手」と言われると。対して野田「でもオマエの心のないのは伝わるよ」ww
- 野田さんのことを「管理下手」という古田。「いつも楽屋から家に帰るとき靴下探してる」なんか場面が想像できそうな気がするのはなぜww
- と、ことほどさように野田さんがいじられているわけですが、しかし最後はやはり野田さんが締めるのであった
- 震災が起こって「今年は興行できねえな」と思わず考えたという古田。柄にもなく、とこのあと言っているけど、この古田をしてそうだったのだ。そう思うと、野田さんはもちろんあそこで踏ん張り通した演劇人たちの気骨たるやという感じがする
- 「ほんとうに取り返しのつかないことが起こっている人たちにとっては、ふざけている人もふざけていない人も同じだから。その人たちにとってはもう芝居というもの自体が意味をなさない、その内容がふざけていようがかふざけていなかろうが同じ」
- そして「こんなときに不謹慎な、という言葉がまかり通るようになるのはいやだ」。
飲み屋で撮影しているというのもあるのでしょうがほんとに飲み屋でのおしゃべりをのぞき見しているような感じでしたね。やー楽しかった!おまけに収録後のトークが入っていて、古田曰く「朝飯とか昼飯とか酒飲めないのに食う意味ねーじゃん」「1日3食っていうのはあれエジソンが考えたらしいですよ。トースターを売るために。それをさあ、いまだに一日三食食べましょうとか、おっかしいなと思ってたんだよ一日三食とか誰が考えたんだって」大倉「こんなにエジソンに噛みつくひと初めて見た」爆笑。
この3人に共通しているのは役柄に入り込まない…ってことではなくて(言わずもがなのことを言うと入り込まないのではなくて「入り込んでいない部分を残している」ってことですよね、いい役者の条件)、こういうところで真面目に熱くかたることを「ヨシとしない」みたいなテレ、どこか露悪的なところは似てるのかなと思います。でも例えば古田さんはかつて対談で、「演劇の神様ってどういうものだと思っていらっしゃいますか」という問いに「お客さんを馬鹿にしない心かな」と答えていることからもわかるように、ほんとに芝居というものにたいして真摯だし、そういうところが垣間見られたのもうれしかったところでした。来週は本谷有希子さんが登場だそうです!