今週の清盛

第35回「わが都、福原」または「兄よ!(鳩よ!のテンションで)」。
前にもここで書きましたが、私がこの大河に首まで浸かってしまったのは「嵐の中の一門」でのきよたんの「家族の中の黒い羊」ぶりにしてやられたという部分がすごくあるのですよ。あの回大好き。その証拠にそれまでは見たら消していた録画をそこから一切消してない。
しかし今や清盛は黒い羊どころか、先週も描かれたようにこの平家の支柱であり、重しであり、名実ともにど真ん中に鎮座しているわけで、今やあのときの「家盛のかわりにお前が」と言われた清盛はどこにもいない。
そして、そのとき清盛を「黒い羊」にしていた頼盛の立場が逆転して、今やかれは平家のなかで身の置き所を見失いつつあるわけです。

頼盛は一貫して清盛に対して一線を引いていたし、それはきっと変わらないんだろうと思う。そして清盛も頼盛に対してやっぱり一線を引いていますよね。でもそれは清盛にとっては無くしてはならない一線なんだろうなあ。自分に対して全面的にイエスと言わない男がいる、というのはこの頃の清盛にとってはなにより貴重だったのではないか、そう感じさせてくれる描き方でした。

だってなにしろ、あの台詞を頼盛に言わせるんですもの。「それが途轍もないことをしでかす兄を持つ、弟の定めというものじゃ。」うわあああああん!!!(号泣)

それにしても剃髪きよたんのかっこいいこと!かっこいいこと!かっこいい!こと!やー似合う〜きよたん坊主似合う!頭の形、ちょうイイ!その前の髪をおろしたところもステキでした(一瞬だけど)。そしてまさかの腹筋さんときよたんの1on1…どうしても真顔で見ていられない俺がいた。すまん。

政子の野生児っぷりと頼朝のうじうじっぷりもさることながら、源氏方面で特筆すべきはようやく神木遮那王がちら見せでご登場と相成り、いよいよ役者が出揃った感がございます!