今週の清盛

第38回「平家にあらずんば人にあらず」または「お前を頭から食ってやろうかー!」
ツイッターのほうでは実況していましたが、わたくしこの時東京からの帰り道、まんまと台風で足止めをくらいましてござりまする…間に合うはずだったに…(ガックリ)
そしてやはりというか当たり前ですよねといおうか、見事なL字放送でした(上陸した県なんですものしょうがなかろうもん)。いいんです、ブルーレイ買うからいいんです。私が大河のDVDを買うのは独眼竜政宗新選組!に続いて3作目です。ここまでハマるとは誰が予想したであろうか…剛つんファンの姉が「見てね、見てね」というのをすげなく「多分見ないな〜(半笑い)」とか言ってたのは誰じゃ!俺じゃ!

今回はそんな(どんな)剛つん時忠がかの有名な台詞を口にする回でございます。平家にあらずんば人にあらず。そのまんまタイトルにまで使用。確かに、平家といえば誰もが思い出す台詞、同時に平家の「驕れる者は久しからず」を思い浮かばせる台詞、つまりは平家の絶頂期を表す台詞。
のはずなのに。
もう崩壊の音しかしない。
どんどん崩壊どんどん崩壊(どんどん防虫)。
この台詞のテンションから言って、時忠が呵々大笑しながら「人にあらずじゃあ!わっはっは!」みたいなのを想像していたのに、なんだあの自分に言い聞かせるようなあの口調、あの表情。これが義理の兄の役に立つことだと信じている、逆に言えばそれしか信じられない、他に依るべき処のないあの表情。
出番の多少はあれ、常に平家一族の中で一歩引いてものを見ていた時忠、どこか突き放したような物言いをする時忠は、こうして見ると重盛と表と裏のようだなとこの回を見ていて思いました。どちらも頭が良く、清盛を誰よりも尊敬している、けれどその発露がこんなにもはっきりとわかれてしまう。
それにしても森田剛、いい仕事しますなあ…!

ごっしーの「おれがいちばんすごいんだかんね」クイズもそれはそれで楽しかったですが(闇を喰らいましたとか西光なんなの怖すぎ)、きよたんと丁々発止することに生き甲斐を見出しているかのようなこのやりとりも、そのうち「ああ、あの頃はよかった」的な、牧歌的な思い出のひとつに見えてきたりするんだろう、そんな風に思わず考えてしまうほど、これから先の彼らを取り巻く運命は過酷だ。

でもって、それがわかってるから、こんなにこのドラマに必死になってるんだろうなあ、わたし。

時子が病気だ、というのを聞いてほっかむりで駆けつけるきよたんすんげーかわいくて、あーこういうきよたん好きだったんだよ、どこで間違えちゃったの、もしくは間違ってなどいなくても飲み込まれてしまうのが時の流れというやつなの、とちょっぴり切なくもなってしまったのでした。

そして次週はとうとう神木義経と弁慶五条大橋だお!みんな見るべし!