この間「ホビット」の2D字幕版を見てきましたー。これでIMAX3D:HFRの字幕と吹き替え、通常の3DHFRで4回見た勘定。HFRでない3Dをまだ見ていないんですがまあそれはいいかなー(笑)
いちおう個人的感想を書いておくと、IMAXのHFRが個人的には一番好きです。初日、気合いを入れてちゃんとど真ん中の席を押さえてたっていうのもあるかもだけど、この間2Dを見てあーやっぱクリアさは違うなーと改めて思ったり。でも2Dは気楽に見られるし(安いし)、2Dで楽しみが減じるということではないです。
ちなみに初日はまあもちろん満席だったんですが、外国人のお客さん率がすごく高くて、前後左右から違う言語が聞こえるという状況だったのが面白かった。笑い声も随所で起こってたし、王の帰還をハワイでみたときを思い出したりして。
日本では興収が伸び悩んでいるらしいんですけど、世界興収は順調なようなのでよかった、よかった。でも週末に2Dを見たときはどうせガラガラだろうとタカをくくっていたら思いの外いっぱいだったので、3Dを敬遠しているひともけっこういるのかもしんまいね。
というわけで、ようやくここに来ていちおう感想を…とか思って書き出してはみたものの、まあ終わらない終わらない。我が事ながら途中で気が遠くなりました。というわけで気分は終わらざりし感想、前後編です。では、以下今後の原作の展開にも触れる(かもしれない)ネタバレ配慮しない感想メモどーん!
- LotRはガラ様のナレーションで「そもそも」が語られてたけど今回その役を老ビルボが!
- エレボール…!ビルボでなくても感嘆符をつけざるを得ないあの壮大さ…!まさかこんながっつりエレボールから見せにかかるとは、まさに油断大敵
- スロール、ヒゲにまで宝石つけてて豪奢にも程が
- そしてここで早くもスランドゥイルが登場したので椅子から転げ落ちそうになりました
- いやしかし動いてるの見ると意外とまゆ毛気にならない
- スマウグのビジュアルはいまんとこスポイラーにもまったく流れてなくて、トップシークレットだと仄聞していたので、あのエレボールの入り口にペラペラの竜がかぶってきたときにPJ!ちょっと!どうした!と一瞬思いました。いいお客さんだな私。どんだけ素直だよ
- 原作ではスマウグの襲来はちょうどトーリンが留守にしてたときだったような気がしますが(違ったっけ)、そういうところはガシガシ変えてくるPJ
- っていうか今回、もっとも改変されてるのトーリンですよね。いい方に
- スロールが黄金にとりつかれてる的な描写がさしはさまりましたがあれは7つの指輪と関係あるのかに
- スマウグがやってきたときトーリンが話してるのはバーリン
- 4回目にしてようやくエレボールから逃げるドワーフの中にPJを発見したぜ…(遅い)
- そしてトーリンのエルフ不信の根源になる(ここ2部3部でも引っ張りそうよね…!)スランドゥイル様の戦場チラ見…首の傾げ方が息子(レゴラス)そっくりだ!なんてうまいキャスティングなんだ!
- この頃にはもはやまゆ毛ではなくあのでっかいヘラジカの方が気になってしょうがない私であった。目がつぶら!(そこか)
- 流浪のドワーフを率いて鍛冶屋でもなんでもやる苦労人の王子トーリン…惚れてまうやろ…
- というすげえ壮大なプロローグののちにようやく「ホビット」に戻ってくるという!
- しかもビルボの111歳の誕生日という設定。つまりLotRの旅の仲間が始まった日っつーことです!
- フロドが出てきたときになんつーかこう、ぐっと心臓掴まれる感じあったよね…つーか11年前というのをまったく感じさせないイライジャ何者なのアンタ…もはやエルフの域
- ビルボとサックビルの話をしているときにフロドが手に取る鉄兜とかはあれかなあ、五軍の戦いでビルボが使ったやつ、みたいなことなのかなあ。そういう仕込み多そうよね
- 「祝宴の用事以外お断り」の看板をフロドがつけるところで「うっ!やべえ泣きそう!」←心の声
- 「ガンダルフ来るかな?」「東四が一の庄で出迎えなきゃ」と本を抱えてフロドが走っていくところで涙腺が決壊した(早い)。いやあれは泣くでしょ…しかもビルボのかける言葉が「遅刻せんようにな。遅刻にはうるさい人だから」ですよ。言うまでもなく「旅の仲間」のフロドがガンダルフを出迎えるシーン(台詞)にリンクしている!
- ビルボがパイプで輪っかを作る(これも旅の仲間と同じ)シーンで「今」になるのも嬉しいじゃねえかよオイ
- 玄関先でのガンダルフとビルボのやりとりすんげー好きだーガン爺が「元気でわるかったな」とかいうところが特に好きだー
- ドワーリンが訪ねてくる前にビルボが食べようとしているごはんがちょう美味しそう
- 「お見知りおきを」の挨拶は(4人しかしないけど)俄然バーリンの!かわいさが!際立つ!つーかバーリンの衣装がすげえ!かわいい!(ここから私のバーリン推しが始まる)
- 袋小路屋敷に呼び鈴ついてるんだね…!(ガン爺は杖でドンドン!ってやってたよねLotRのとき)
- と思ったらトーリンはドカドカ叩いてましたね。アレ?
- そして「二度も迷った」えええ!どこを!けっこうわかりやすいと思うよ袋小路屋敷!
- 原作ではみんなドドドド、となだれ込むところにトーリンもいるけど(そして下敷きになるけど)、映画では最初から格が違います感びんびんである
- 何しろそれまでのドワーフ押しかけどんちゃん騒ぎが想像以上に想像通りというか原作通りというか、ビール一気飲みしてゲップしてみせるとかほんと小5レベルですし、そこからのパントリーを眺めるビルボの顔とかマジおかしいわかわいそうだわ。つーかキーリよ、お前はなぜジョッキを両手で持つ!あざといぞ!
- ガン爺があの玄関に立ったとき「ランプに頭ぶつけろ!」と念じたLotRファンは少なくないはずだ!そしてその念をきっちり形にしてくれる嬉しい男、PJ!
- ドーリがお茶どうですか、と勧めるのに「葡萄酒で」と返すところは旅の仲間と逆ですね
- 最初にバーリンとドワーリンがブルーチーズがどうこう話すところ、吹き替えだとビルボの台詞にかぶっているけどバーリンは「ケチケチしないでいっぱい注げ」とか言っててカワイイ
- チーズナイフ使って!その皿大事なやつ!それ戻して!それも!本はコースターじゃない!嗚呼、まさに「思いがけないお客たち!」
- BRUNT THE KNIVESの歌ちょうよかった…!PJがホビットではいっぱい歌が入れられて嬉しい、つってたもんなー。いつの間にかバイオリン?を演奏している(見た目とのギャップすごい)ドワーリンと、若干呆れながらもつきあっているバーリンが見どころです(個人的感想)
- そしてトーリンが来たときにはすでに御馳走は跡形もなしっていうね!トーリンの前にあるのがスコーン的なやつとスープしかなくてちょっとみんなー、残しておきなよー、と思ったけどよく見たらボンブールの前にはまだちょっこし残っていてまさに安定のボンブールぶり
- スロールの地図(と鍵)を渡すところでは普通に「スラインから預かった」としか言わないですけど、でもこれスラインからもらった経緯もやりますよね。やらないわけないよなーあのPJがなー
- 会議でもバーリンひとり冷静でカッコイイ…(だめだもうこいつ)
- ドワーリンはあれだよね、少なくとも第1部ではかなりビルボ不信を如実に出してるよねえ。そしてここでガン爺の「14人目を選べと託されたからわしが選んだんじゃ!文句あるんかい!」的な脅しを入れるシーンもまた旅の仲間とのビルボとのやりとりを彷彿とさせます
- 契約書からのビルボ気絶、はマーティンの芝居が絶妙すぎてたのしい。ここで脅しをかけるのがボフールで、あの席順からしてもボフール推しというのは明らかなのであった。だってトーリンの右横だもん(左はガンダルフ)。吹き替えではちゃんとガン爺が「ボフールおどかしすぎじゃ」って名前も言いますね
- そのボフールの吹き替えは平田さんでーす
- ビルボとガンダルフの会話で、ビルボがちょっと「冒険」に心傾いている感じはあるんだよね。ここでガンダルフが言う「世界は本の中にあるのではなく窓の外にあるのだ」って台詞がすごく印象的
- ビルボが同行しないようだ、からのバーリンとトーリンの会話はもう、全部好き!全部好きだ!「今ならまだ選べる」というバーリンへの「他に選択肢はないのだ、私には」。くっはー!
- 「いいだろう、毎度運がない」「集まったのは最良のものというわけでもない」というバーリンに「戦士もいるだろう」「老いた戦士です」「この13人には勇気と忠誠と信念がある」「くろがね山からの援軍よりも心強い味方」くっはー!(2回目)
- 吹き替えだとバーリンは常に敬語なので余計萌え萌えします
- 短いシーンだけど、トーリンとバーリンの関係性、13人の構成、そもそもこの旅の困難さ、みたいなものを一挙に書き出しているのでやーすごいもんだよ脚本家。そしてトーリンが(この寄せ集めとも言える)13人の仲間をすごおおく大事にしているというのも伝わるっていうね…!
- 原作のトーリンももちろん仲間を大事にする人物でしたが、ここまでの親密さはなかったもんに。勿論それが魅力ではあるんだけど、映画ではなかなか伝わりづらくもあると思うので、やーほんと、見せ方ひとつで変わるもんだなあと
- リチャード・アーミティッジの美声轟く「霧ふり山脈の歌」。この第1部のメインテーマと言って差し支えない。バーリンがコーラスに入るところとかほんと美しい。この歌を聴きながら物思いにふけるビルボの構図すごく好き
- 朝起きて、がらんとなった袋小路屋敷。この見せ方はうまい!本ではもちろんビルボの心情が説明されるわけだけど、一気に帰ってきた自分の「日常」に物足りなさを感じてしまうっていう。
- 原作の、ガンダルフに焚きつけられてなにもかもを置いて家を飛び出すシーンもすっごくすっごく好きなんですけど、やっぱり自分できめた、っていう風に描きたかったのかなーなんて。とはいえ、お山を駆け下りるビルボが「冒険に行くんだ!」というシーンはめっちゃアガる!
- 契約書を受け取るバーリンの仕草いちいちステキすぎる。あーのーウーイーンークー
- そしてそのあとビルボが「ハンカチがない!」というのはまあなくてもいいだろうって思うところだけど、原作ファンには嬉しいところですよね
- ニュージーランドの壮大な景色をこれでもか!と見せまくる空撮の数々。はあ~ニュージーランド…行きたい…
- オークの声にビビるビルボを一喝するトーリン。怒られてしゅんとするフィーリとキーリめっちゃかわいい!そして叔父さんに怒られてへこむ二人を宥めるバーリンなんてステキ!
- とか思ってたらバーリンの回想からアザヌルビザールの戦いキターーーー!!
- すごいな…ほんとにがっつり追補編からも題材持ってくんだなあ…そりゃ3部作になるわけだよ…
- ナンドゥヒリオンの戦いとか絵柄を想像したことすらなかったけど思った以上に肉弾戦ですしアゾグ思った以上に凶悪でした。スロールの首ちょうリアル。しかし、ここでスラインの話がちらっと出るけど、この時から姿を見せないのか、このあとから姿を見せないのか吹き替え字幕いずれも判然としなかった
- バーリンとドワーリンは勿論参戦していますが終戦後に座り込んでいるひとがビフールに似ていたように見えたのは気のせいですか
- 樫の盾を手に先陣を切っていくトーリン・オーケンシールド…バーリンでなくても惚れてまうやろ(2回目)
- アゾグはどうなったの、というビルボの問いに生きてはいまい、とトーリンが答えるけど、ここでバーリンとガンダルフが意味ありげに目を合わせるのはあれですか、二人はアゾグがどうなったかを知ってるテイなんですか。まあガン爺は知ってるだろうけど
- 「この雨どうにかなりませんかガンダルフさん」「心配しなくても降るまで降ったらやむ」←ガン爺の!こういうとこが!大好き!そして「その人は偉大なの、それともあなたみたいなの?」なにげにぶっ込んできますビルボさん
- そこから中つ国の5人の魔法使いの話になるわけですが、まさか茶のラダガストがここまでフューチャーされようとはっていうね!髪から流れ落ちているのは鳥の糞ということでFAなのでしょうか…なんつー斬新な…
- セバスチャンを直そうとするところの台詞は吹き替えが断然わかりやすい。字幕は「呪いではないのか?」だけど吹き替えは「黒魔術でもあるまいし」。で、ようやくその(闇の力の)可能性に気がつく、という流れなわけですから
- 蜘蛛がロスゴベルに侵入しようとするところは、闇の力の存在を感じとって近づいてきたけど、ラダガストの魔法でそれが排除されたので去っていったのかなーと。黒の乗り手も気配だけで近づいてくるとこありましたよね
- 一方そのころトーリン一行は最初のイベントであるトロル遭遇です
- アラン・リーの挿絵があまりにも有名なこのシーン。旅の仲間でもフロドが負傷したあとで運ばれてきますが草木の感じとかもちゃーんと今回と似ていてほんと手抜かりないなーこのひとたち、と嬉しくなりますね
- 裂け谷に行くことを勧めるガンダルフと「エルフの手なんか借りたくない」でモメるトーリン。もートーリンのエルフ嫌いが筋金入りすぎて
- 馬が二頭足りない、からのフィーリ&キーリの兄弟とビルボのやりとり、そしてトロルの腰の剣を拝借して綱を切ろうとするあたりはマーティン・フリーマンの面目躍如というか、ほんっと素晴らしい、コメディのセンスがありすぎるよ…!トロルが尻を掻くときのあの表情!仕草もなにもかもカワイイし面白いし、極めつけが「鼻から出てきた!」だもんね。あのシーン、初日の劇場では爆笑がおこってましたヨ(外国人のお客さんが多かったので、そういうリアクションが多かったのもありますが)
- ビルボが捕まっちゃってどうするのかと思ったら迷いもせず剣を捨てるトーリン。えええ!ちょっと…!トーリン様…!(敬称をつけ始めた)
- あの「ドワーフのぐるぐる焼き」は絶対楽しんでますでしょうPJww袋詰めにされたトーリンやキーリもおかしいわかわいいわ、あーなんだコレ楽しいじゃねえか
- 「朝日を浴びる」のをガンダルフの技ありでクリア。ホビットのせいで死ぬとこだった、とトーリンは言うけど、ガンダルフに「彼の機転で助かったんだろ?」と言われるとまあね…みたいな顔になるとこがかわいいですね。あとガンダルフが戻ってきたのが嬉しげなのもかわいいですね
- トロルの穴蔵で(みんなあまりの臭いにえづいたりしていてリアル…)これから長きに渡って活躍する3ふりの剣が登場。オルクリスト、グラムドリング、スティング。但しスティングにはこの時点では名前がない感じですネ。上のエルフが作ったといわれて反射的にパッと手を離すトーリン…どんだけだ!
- 茶の魔法使いと灰色の魔法使いのツーショット…しかもパイプ草までシェアするシーンが見られるとは誰が思ったであろう(反語)。そしてここで出てきましたドル・グルドゥアの単語!ギャー!黒の気配!アガる!
- ドル・グルドゥアで彫像の手が剣を握るところとかすんげー好きなんですよ私…そのあとのモルグルの剣の一撃を躱すとはさすがですねラダガスト。やはりマイアは違う
区切る場所がないにもほどがあって唐突ですが以下は後編へ!続く!