「ジョン・ウィック:チャプター2」


1作目をこの間Amazonプライムでふらっと見てしまって、おもろい…もうすぐ続編公開…見に行こ!と公開直後に拝見してまいりましたよ。ステッカーもろた。

1作目と比べると、あの世界観のリアリティーラインもとうとう開き直ったというか、1作目はそこんとこでギリギリうまくわたりきっていたように思うんだけど、今作はもう完全に殺し屋ならだれもが夢見るワンダーランド、裏社会ディズニーランドへようこそ!って感じだった。そこでだけ流通する金貨。不文律。殺しのための仕立て屋。殺しのための本屋。殺しのための道具屋。ホームレスな世界の王。何でもそろう夢の国、どんな後始末もおまかせあ〜れ。

それはそれでもちろん楽しいんだけど(ホテル・コンチネンタルの世界は魅力的だし)、最後にそのルールをジョンが破ってしまうわけですが、その必要性というか、そこに至る描き方というか、そこがもう一歩なんかあればなーという感じ。あそこで撃たなきゃあとがない、というような切迫した事情もないし、ホテル・コンチネンタルのオーナーが実は!みたいな展開でルールを破らざるを得ないならともかく…と私は思ったのだった。

ジョンは家は手放してもいい気満々だったので、結局のところ奥さんとの思い出の品(車もあのバースデーカードが入ってたから取り返したかったんだね…)を灰にされたことについて絶対殺すマンになったんだろうけど、そのあたりは前回の動機のほうがすとんと納得できる感じがあったなーと思いました。

ジョン・ウィックのアクションはめっちゃ強い!っていうよりもなんでだか全然死なない!って感じの面白さがあって、ふっ飛ばされるし撃たれるし刺されるし痛そうだし、けれどそこからの異常な粘り腰アクションがすごく面白い。でもって必ずヘッドショットするまでやめないっていう執念深さがいいですよね。毎回銃弾の装填がトリッキーでかっこいいのも好きなところ。日本刀の殺陣で刀を奪ってばんばん斬っていくっていうのは見たことありますが、どんどん銃を奪いながらばんばん撃っていくってのも面白かったなー。あとわんこかわいい。わんことのコンビはまた見たいんですけど、続編ほんとどうなるんだろう!ね!モーフィアスじゃなかったローレンス・フィッシュバーンは絶対ぐいぐい来そうだよね!