「アクアマン/失われた王国」


2018年に公開された「アクアマン」続編。監督は引き続きジェームズ・ワン。DCEUがジーェームズ・ガンのもと仕切りなおされてDCUになり、現行DCEUは本作をもってクローズとか、アンバー・ハードが降板か!?とかいろいろ周辺情報が騒がしい中、本国から約3週間遅れでの公開となりました。主演はもちろんモモアさん続投だよ~。

アーサーとメラの間に子供が生まれてパパ業に悪戦苦闘するアーサー、そこにアクアマンを敵と狙うブラックマンタが「古代の伝説の力」を手に入れ、半ば憑依されたブラックマンタは世界の破滅を目論むが…というストーリー。古代の力を手に入れたものの、古代アトランティス王の血によって封印された「ご本尊」にアクセスするためにまず南極の氷を溶かすところからスタートするなど、ヴィランって本当にマメじゃないと務まりませんね(どんな感想)。

ブラックマンタのアトランティス襲撃で先陣きって対戦するのがメラ&アトランナなんだけど、なぜ二人がそこにいるのかみたいな描写がないとか、ここで負傷したことによりメラのその後の出番が制限されるとか、いろいろあったんだろうなーという推察がはかどる…という部分は否めず。とはいえ、さすがはジェームズ・ワンというか、今作を前作のヴィランであるオームとアーサーの凸凹兄弟バディムービーにしたことで実に楽しくみられるものにしていて最高だった。だってねええええ、あんな拗らせてるのに世間知らずなプリンス、きらいなひといる!?いやいるかもしれないけど少なくとも私は大好物のやつだよ。ただしGのシーンはむりむりむりーーーってなったので全力で目をそらしていたけどな!

オームちゃん、最初のカラカラに干からびたのが文字通り「水で戻る」のも面白すぎたし、母上の前では一貫していい子だし、誘惑に駆られながらもそれを振りほどく心の強さがあり、その手助けをしてくれた兄上を認める器もありとマジで全方位でいいキャラすぎた。しかもワン監督がパトリック・ウィルソンをめちゃくちゃ魅力的に撮ってて、マジでこの兄弟コンビ&ワン監督のタッグが今作で終わりとか殺生すぎんか!?こういうところから辛抱強く育てていくことがユニバースで大輪の花を咲かすことにつながるのでは!?と地団太ふむ思い。

あと今作の真のヴィランというか、ブラックマンタにとりついたコーダックスの亡霊ビジュアルが、ロード・オブ・ザ・リングの「死者の軍勢」を彷彿とさせる(カラーが緑なので余計似ている)のと、氷の下の帝国もモルドール風だし、声の出演でジョン・リス=デイヴィスが出てるのもあってなんだか無性に指輪心を刺激されちゃったな。

タコみたいな型のメカメカしいメカや音波攻撃とか想像の斜め上のアクション盛沢山でワイワイと楽しい映画でした。なんだかんだと愛着もあるDCEUがここでエンドマークっていうのが返す返すも惜しいなーという気持ちでいっぱいです!