「ジュマンジ/ネクスト・レベル」

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大大大ヒットした2年前の「ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル」続編です!キャストも変わらず。監督も引き続きジェイク・カスダンがつとめています。

物語の構造は基本的に同じで、今回はNYでの大学生活に疲弊したスペンサーが、順調にやっている(ように見える)仲間や彼女に気後れし、この世界のどこにもボクのいる場所がない→そうだゲームの世界に行ってロック様になっちゃおう!というのがすべての発端。スペンサーを助けるためにゲーム世界に飛び込むマーサやフリッジ、取り残されるベサニー、巻き込まれるおじいちゃんズ…といったところ。ジュマンジの世界にいったあとは基本的に前回と世界のルールが同じなので、そういう意味でも前作の踏襲感が強い。それが悪いってわけじゃなくて、あれだけ成功したフォーマットなんだから、そのフォーマットを活かさない手はないっていうのもよくわかる。

しかし、構造が同じだからこそ、前回の脚本の完成度に比べると雑さを感じるのも否めないところですよね。特にジュマンジでのライフの使い方。有限のライフをどんなふうに消費するのか(そして追い込まれるのか)っていうのがこの世界線でのスリルを決めているので、ばかばかしい消費もインパクトとしてあっていいけど、こなしました!感が強めに出ちゃうところも多分にあり、難しい所だなと思いました。

「中の人」については、ダニー・デビートなロックさまも楽しかったし、ダニー・グローヴァ―なケヴィン・ハートもよかったんですが、ことこれに関してはジャック・ブラックの独壇場といってよく、その証拠に入れ替わりも含めて3人の「中の人」を託されているんですから、観客もこれを待っているし制作側もばっちりこれに応えるっていう幸福な図式。しかし、ベサニー登場できゃーやっと戻ってきたー!と思わせるジャック・ブラックさすがすぎる。

スペンサーの最初のアバターをやっているのがオークワフィナで、喘息の薬っていうわかりやすい小道具はあるにしても、それ抜きでもあっこれスペンサーだな…とわかるキャラづくりもよかったです。最後のおじいちゃんズのバディコンビも、オークワフィナの明るさを失わないトーンの芝居が効いてましたよね。

ラストの引きを見ると次も考えてるのかな~と思うけど、さすがに次はゲーム世界のルールに改変があったほうがいいんじゃないかって気がしますが、どうなんだろう。ジャック・ブラックの輝きはいつまでも見ていたいです!