「キングスマン:ファースト・エージェント」

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幾度に渡る延期を乗り越えて、ようやく公開されました「キングスマン」の前日譚!いやー待ちかねた!監督はもちろん、マシュー・ヴォーンです!以下物語の具体的な展開書いちゃってますよぉ~!

今回は独立エージェント組織「キングスマン」の誕生秘話を描いており、舞台は20世紀初頭。第一次世界大戦に巻き込まれていく中でいかに「キングスマン」が誕生したか…という話なんだけど、時代背景も相俟って途中むちゃくちゃ「戦火の馬」や「1917」を見ている気になったし、マシュー・ヴォーンだからこのまま一筋縄じゃいかないよねって思ってたら案の定…コンラッド…ううう…。いや入れ替わりのために声かけたのがアーロン・テイラー=ジョンソンである時点で予想すべきだったこれは。っていうか彼のファーストショットで気がついてなかった私ってなんてばか。

それにしてもキャスト陣豪華すぎましたね。ダニエル・ブリュールはなんなの、あの方眼鏡であんな囁き系ヴィランとかハマらないわけなかろうがー!という感じだったし、マシュー・グードだった時点でお前がそのポジションで終わるわけなかろう感あったし、むしろヴィラン側キャスト手厚すぎたわ。マシュー・ヴォーンらしさがむちゃくちゃ出たのはなんといってもラスプーチン周りのシーンだったなーと思います。リス・エヴァンス快演、いや怪演。レイフ・ファインズの足を舐めさせる必要あったのか!?いやむしろ舐めさせるために足悪い設定持ってきたまであるな!?と思わせるのがマシュー・ヴォーン。格闘ダンスシーン最高に楽しかったです。あとトム・ホランダー見事すぎた。同じ顔なのに違う人に見えるんだからすごすぎるよ。これもマシュー・ヴォーンみのあふれる見せ方だったな~。

キングスマンでメンバーが円卓の騎士になぞらえられるのはなぜなのか、とかあの潤沢な資金の出どころとか、まっとうに「オリジン」を描いてたし、子を喪った親がその志を継ぐ、っていうストーリー展開も新しいなと思ったし、中盤の戦闘シーンの描写の容赦なさもふくめて今までのシリーズものよりもシリアスめに振られてる部分が強かったかなと思います。まあそれでも最後の山羊を巻き込んでのあれこれはかなり荒唐無稽寄りではありましたけども。

あと、ほんとにアメリカをどこかでちょっぴりでも小ばかにせずにはすまない感があふれていて、007とキングスマンはいつまでもそのままでいてくれよ…と思いました(笑)