- SkyシアターMBS 1階I列7番
- 脚本・作曲・作詞 ジョナサン・ラーソン
山本耕史さんがふたたびマークを演じ、日米合作で上演するというプロデュース公演。何を隠そうわたくし、これが初「RENT」!こんな名作と名高いミュージカルを観ていなかったんかい!?はい!そうです!すいません!そんな私でもヤマコーパイセンがこの「マーク」を演じたことが自身のターニングポイントと語ってらっしゃることは知っておりましたし、いつかマークを再演することがあったら観たいな~とうっすら思っていたので、この機会を逃したら次はもうないかも!と飛びついた次第です。
ニューヨークでの初演からすでに28年の歳月が経過しているわけですが、もちろん当時と今では世相が違う部分もありつつ、しかし若者が向き合う世界と現実、多様性、未来への不安といったものはどれだけ時間が経っても常に私たちの目の前にある、ということがこの作品を観ているとよくわかるし、このミュージカルがずっと愛されて生き続けていることはまさにその証明だなと思いました。
私の初「RENT」がこのプロダクションでよかったことのひとつは、やっぱりこの作品の重要なテーマである多様性という点でそれが担保されているキャスティングで観られたことはかなと思うし、一方でうっすらとした予備知識しかなかったので、字幕だけでは拾いきれない台詞のやりとりなんかは日本語版を最初に見ておくと違ったのかなって気もしますね。というか映画を先に観ておくって手はあったよな~。でもまあ、こういうの、まっさらな状態で観る楽しみももちろんあるので、これはこれでよかった。
私はこういう伝説的な舞台の初演というやつを観るときに、いつも「その客席にもし自分がいたら?」ってことを想像しちゃう根っからの観客体質なんですけど、このRENTもそういう想像を駆り立たせるやつ。煌びやかで夢のようなショー、そういうイメージのあるミュージカルという舞台で、これほどまでに「これはぼくたち/わたしたちの話だ」と思わせてくれる作品が上演されたこと、観客はいま、自分が伝説に立ち会っているということに興奮しただろうか?それとも、実際にはそういう感慨を持ち得なかっただろうか?そんなことを想像しちゃう舞台でした。