- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 単行本
- 購入: 29人 クリック: 534回
- この商品を含むブログ (262件) を見る
で、すべてがそうなのか今まで読んだのがたまたまなのか、今まで読んだのはほぼ、一つの事件(シークエンス)を手を変え品を変え書いていく、というスタイルで書かれているのですよ。なので、何度もその手法が続くのもなあみたいなところもあったんですが、しかしですねえ、森見さんは「ずらす」のが絶妙にうまいのですね。同じ事象をどうやってずらして書いていくかという、その視点の持ち方はちょっとすごい。でもって、基本的に逆転ホームランの人なんですよ。章立ての最後、そして本の最後に見事なまでの逆転ホームランをしかけてくる。最終章は泣いた、おれ思わず。
しかし手紙というのはいいですね。それは本当にそう思います。書簡集といえば有名なのはこちら。
チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 (中公文庫)
- 作者: ヘレーン・ハンフ,江藤淳
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1984/10/10
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (38件) を見る