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「小指の思い出」

東京芸術劇場プレイハウス H列1番 作 野田秀樹 演出 藤田貴大 マームとジプシーは見たことないので藤田演出も初見でした。いろんなところに書かれている紹介とか読んでいて、リフレインを多用、みたいな部分が印象に残っていたので、そもそもの戯曲も大胆に…

「サバイブ!」自転車キンクリートSTORE

SPACE雑遊 全席自由 作・演出 早船聡 もらったチラシの整理をしていて偶然見つけました。アッ自転車キンクリート名義の公演やるんだ…!飯島さんも裕美さんもスタッフクレジットにないけど、最近見てない、見てみたいな、と思ってチラシを読んでいたら「母」…

「親愛なる我が総統」劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ 全席自由 脚本 古川健 演出 日澤雄介 偶然なんだけど、ここのところナチス・ドイツに関する作品にちょいちょい触れている。劇団チョコレートケーキは昨年「治天ノ君」が読売演劇大賞のラインナップに入っていたことで知って、タイミング…

「ハムレット」子供のためのシェイクスピアカンパニー

愛知県芸術劇場小ホール 5列19番 作 ウィリアム・シェイクスピア 脚本・演出 山崎清介 カンパニー10周年で上演した「ハムレット」を、カンパニー20周年、シェイクスピア生誕450周年の今年再び上演。04年の初演はわたしの年間ベスト1でした。このカンパニー…

「わたしの星」

三鷹芸術文化センター星のホール 自由席 作・演出 柴幸男 「わが星」の世界観を引き継いで、柴さんが現役の高校生達と作り上げた新作。開演前にロビーに置いてあった稽古場ダイアリーをパラパラと読んでたらすごくおもしろかった。登場人物の中で「スピカ」…

「暗いところからやってくる」

とよはし芸術劇場 主ホール舞台上特設舞台 自由席 作 前川知大 演出 小川絵梨子 初演が好評だったのか、今回は全国ツアーということで愛知県にもきてくれました。ありがたい。「こどもとおとなが一緒に楽しめる作品作り」を目指したということで、客席も半分…

「太陽2068」

シアターコクーン 2階BR列3番 作 前川知大 演出 蜷川幸雄 イキウメの「太陽」は未見です。*1もっとイキウメのキャスト陣が絡んだりするのかなって企画が発表になった時は思ったんですけど、がっつり蜷川ワールドでしたね。不老不死というわけではないが、極…

「ラストフラワーズ」

赤坂ACTシアター D列23番 脚本 松尾スズキ 演出 いのうえひでのり あの大人計画と新感線ががっつりタッグを組む、しかも単に共演するとかいうレベルではなく松尾さんが脚本を書いていのうえさんが演出、さらに音楽はスカパラというなにこの全部盛り感。そり…

「おとこたち」ハイバイ

長久手市文化の家風のホール H列8番 作・演出 岩井秀人 20代から80代までの男4人のはなし。会社のクレーム対応で神経をすり減らす男、妻と不倫相手が連絡を取り合っていることも知らず関係を続ける男、酒ですべてを失い新興宗教に走る男、完全に自分の人生を…

「大田王2014ジゴワット 〜Back to 2015」

ABCホール D列6番 15年ぶりの大田王だそうです。ジゴワット、でおわかりの通り、今回はBack to the Futureがモチーフ。誰かの葬式に集まったよぼよぼじいさんの三人組、かつて共に組んだ大田王のユニットを懐かしく思い出すが、実は皆、思い残したことがあっ…

「あゆみ」

青年座劇場 A列27番 作・演出 柴幸男 「ままごと」の代表作である本作品を青年座60周年記念公演で上演する、というので足を運んできました。それなりに長いこと芝居を見てても初めて足を運ぶ青年座劇場。トイレの前に靴箱があってその年季に歴史を感じたり…

「抜け目のない未亡人」

新国立劇場中劇場 10列40番 原作 カルロ・ゴルドーニ 上演台本・演出 三谷幸喜 原作は18世紀イタリアの喜劇作家の戯曲で、中世のヴェネツィアを舞台に「リッチな未亡人がもう一花咲かせようと奮闘する」顛末を描いたものだそうですが、今回三谷さんがそれを…

「母に欲す」

パルコ劇場 Y列8番 作・演出 三浦大輔 足の踏み場もないほどに散らかったアパート、ベッドに半ケツで横たわる男の、全身から漂う怠惰な空気、何度も何度も鳴る電話。着信音を無視することに慣れきったふうな男は緩慢な動作でベッドから起き上がり、トイレに…

「オーシャンズ11」

シアターオーブ 2階6列34番 脚本・演出 小池修一郎 ヅカ版見てないです。基本的には踏襲してるんですかね、どうなんだろ。映画は見ました、と言ってももうずいぶん前なので、オーシャンズ11というとブラッド・ピットがアイスを食べてるシーンを真っ先に思…

「関数ドミノ」イキウメ

シアタートラム C列4番 作・演出 前川知大 面白かったです!こういうふうに、コンスタントに劇団公演があってそのどれもがあるレベルに達しているっていうのはすばらしいですね。次も必ず見に来ようって思わせます。過去2回の上演は未見で、今回は改訂再演…

「十九歳のジェイコブ」

新国立劇場小劇場 B1列18番 台本 松井周 演出 松本雄吉 中上健次の同名小説がを原作とする舞台。こういう、小説の舞台化、みたいなときに、原作を予習として読んでいくってことはしないのですが、これは読んでいけばよかったなーと思ったなー。空間と時制が…

「赤鬼」

青山円形劇場 Eブロック21番 作 野田秀樹 演出 中屋敷法仁 1996年初演、その後もタイ、韓国、ロンドンと各国で上演され、2004年に日本でも再演された文字通りの傑作が青山円劇カウンシルファイナルに登場。柿喰う客の舞台は拝見したことがなかったんですが、…

「ロンサム・ウェスト」

新国立劇場小劇場 A3列6番 作 マーティン・マクドナー 演出 小川絵梨子 長塚さんの演出じゃないマクドナー、思えばお初でした。どこか「ビューティ・クイーン・オブ・リーナン」と似た感触のある作品だなあと想いながら見ていたんですけど、ほぼ同時期に書か…

「昭和レストレイション」パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター星のホール 全席自由 作・演出 野木萌葱 「東京裁判」に引き続き2回目のパラドックス定数。今回の題材は昭和11年2月26日、2.26事件です。授業で習う程度の知識しかないままで拝見しましたが、いやあ、とてもよかったです。見終わった…

「殺風景」

シアターコクーン C列14番 作・演出 赤堀雅秋 実際の事件(大牟田4人殺害事件)が題材。概略をまとめたwebの記事でさえ「連鎖的な殺人、死体遺棄に至ったと推測されているが、未だに真相は解明されていない」と書かれる事件、それをこの濃厚な布陣で。いや…

「U-1グランプリ CASE05 ジョビジョバ」

赤坂RED/THEATER F列1番 共同脚本・共同演出 福田雄一/マギー ありがたいことに、先行で当てていただきました。ありがたい。ありがたい。ジョビジョバのメンバーが12年ぶりの再集結でこのハコのキャパ。奇跡です、もう。前三列を桟敷にして、通路にも(あの…

「万獣こわい」

名鉄ホール 12列22番 作 宮藤官九郎 演出 河原雅彦 東京で先にごらんになった方が「ひどいーひどいーひどい話だよもうー」と気分悪くなりつつ絶賛されていたので、割とハラ決めてかかったのですが、展開として「あっ、あの話か」と気がついた瞬間から自分が…

「夜中に犬に起こった奇妙な事件」

世田谷パブリックシアター M列30番 上演台本 蓬莱竜太 演出 鈴木裕美 原作は2003年に発表された『The Curious Incident of the Dog in the Night-time』。2012年にウエストエンドで舞台化、そして今回その作品を「舞台を日本に置き換えて」鈴木裕美さんと蓬…

「おそるべき親たち」

とよはし芸術劇場 2階B列21番 作 ジャン・コクトー 演出 熊林弘高 2010年にこのメンバーで上演、好評を得たということで今回の再演に至ったそうです。初演は未見。昨年観た「鉈切り丸」での麻実れいさんの、あまりといえばあまりにも、な「圧倒的オーラ」に…

近鉄アート館復活祭第三夜 升毅とおかしな大阪人たち

近鉄アート館 全席自由 このアート館をホームグラウンドとし、特殊な座席形態を利用して「四方囲み」の作品を次々に上演していた劇団「MOTHER」。その座長の升毅さんを中心に、わかぎえふさん、コング桑田さん、川下大洋さん、G2さん、東野ひろあきさんらの…

近鉄アート館復活祭第二夜 ア・ラ・カルトSpecial Live

近鉄アート館 C2列16番 ここにまた「近鉄アート館」と書けることのうれしさよ。2001年に閉館(ハコはそのまま、演劇事業が撤退)していた近鉄アート館が、阿倍野ハルカス完成と共に帰ってまいりました。ロビーに入ったらいきなり松原さんが出迎えてくださっ…

「のぞき穴、哀愁」MONO

テレピアホール L列4番 作・演出 土田英生 2年ぶりのMONO!今回はとある会社のオフィス、の上にあるのぞき穴が(のぞき穴に通じる部屋が)舞台。会社のオフィスというところまでは完全に地続きの世界なんだけど、そこで起こる世界があるような、ないような、…

「もっと泣いてよフラッパー」

シアターコクーン L列16番 作・演出 串田和美 オンシアター自由劇場時代の公演は未見ですが、DVDを買って見たことがあります。でもそれももうだいぶ前の話ですが。「上海バンスキング」などの作品のイメージや、キャストの構成、出演者が実際に演奏するとい…

「障子の国のティンカーベル」

東京芸術劇場シアターイースト A列18番 作 野田秀樹 演出 マルチェロ・マーニ 多分この戯曲を読んだのは高校時代の演劇部の部室だったと思う。野田秀樹シンドローム作者: 野田秀樹出版社/メーカー: 而立書房発売日: 1984/09/05メディア: 単行本この商品を含…

「真田十勇士」

青山劇場 XD列36番 脚本 マキノノゾミ 去年の秋にも上川さんの主演で同じく「真田十勇士」ありましたよね。あちらは芯が真田幸村でしたがこちらは勘九郎さん演じる猿飛佐助を中心に「十勇士」を描くという形。脚本の構成上できるだけネタバレしないほうがい…