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「授業」

アツコバルー 全席自由 原作 ウジェーヌ・イヨネスコ 上演テキスト・演出 鈴木勝秀 イヨネスコの「授業」といえば今はなき渋谷のジァン・ジァンで中村伸郎さんが11年の長きにわたり上演を続けていたことで有名ですが、もちろんというのか、わたしはその舞台…

「マクベス」

シアターコクーン 1階M列1番 演出 長塚圭史 シェイクスピアの作品の中でも、たぶん「マクベス」を一番多く見てるのではないかという気がします。それぐらい、まあよくかかる。今回は長塚さんがシェイクスピアを初演出。センターステージで、客席が四方を囲む…

「身の引きしまる思い」城山羊の会

三鷹市芸術文化センター星のホール 全席自由 作・演出 山内ケンジ いろんなところで名前を聞くようになって気になってました。今回初見です。なんというか、さわればねっとりと手に貼りつくんじゃないかと思うような会話劇。観ながら、こういう芝居を観るの…

「大パルコ人2 バカロックオペラバカ 高校中パニック!小激突!!」

パルコ劇場 A列10番 作・演出 宮藤官九郎 すがすがしい!もはや、すがすがしい!もうタイトルからすげえ、バカだろうな!と想像していって、その期待が十全に満たされた感。たまりません。あの、もちろん全然違うんだけど、観ているこちらとしてはかつての新…

「ライクドロシー」

刈谷市総合文化センター大ホール 11列16番 作・演出 倉持裕 うーむ。正直なところを書いちゃうとちょっとぴんとこない公演でした。それが脚本なのか演出なのか、はたまた東京で本多というサイズだった芝居をこの大ホールでかけちゃうことによるものなのか。…

「わが町」SPAC

静岡芸術劇場 M列8番 作 ソーントン・ワイルダー 演出 今井朋彦 世界中で上演されていない国はない、といわれるほどの有名な戯曲ですが、初見です。機会があったら観たい、と強く思ったのは柴幸男さんの「わが星」の岸田戯曲賞の選評で、鴻上さんがこの「わ…

「イーハトーボの劇列車」こまつ座

紀伊國屋サザンシアター 9列7番 作 井上ひさし 演出 鵜山仁 井上ひさしさんの代表作ですが、舞台は初見です。戯曲を昔、読んだことがあるような、気がする。ともあれそんなレベルです。22歳から35歳までの宮沢賢治、かれが故郷花巻から東京に向かう列車の中…

「片鱗」イキウメ

青山円形劇場 Cブロック23番 作・演出 前川知大 ホラー、と銘打たれていて、ホラー苦手な私はちょっとびびりつつも前川さんの書くホラーなら大丈夫なんじゃないか…と足を運びました。いや、奇ッ怪とか大好きだし。 以下、最後の展開に触れてる部分もあるので…

「鉈切り丸」

オリックス劇場 1階18列8番 作 青木豪 演出 いのうえひでのり いのうえひでのり×青木豪×森田剛の組み合わせふたたび。さらに今回はシェイクスピアの「リチャード三世」を源平合戦の世界に置き換えてという物語。薔薇戦争の時代を源平合戦の時代にはめ込むと…

「それからのブンとフン」

銀河劇場 E列29番 作 井上ひさし 演出 栗山民也 「ブンとフン」という小説を読んだのが何歳の頃だったかは正直記憶に薄いのですが、しかしいわゆる「子ども時代」に読んだ本の一冊であったことは確かです。思えば私にとって井上ひさしというひとはまず小説…

「悪霊〜下女の恋」

名鉄ホール 13列6番 作・演出 松尾スズキ 今年の春に再演された「マシーン日記」も12年ぶり、「悪霊」も12年ぶり。12年前「スズキビリーバーズ」でこの2本が連続上演されていたので、どうしても対で記憶している部分ありますね。どちらも4人芝居だし。マシー…

「真田十勇士」

中日劇場 2階1列25番 脚本 中島かずき 演出 宮田慶子 同じだったり似たタイトルだったりの同じだったり違ったりする舞台を割と間を開けずに別々のプロデュース公演が手がけるってのがなんか最近、流行りですよね。流行ってはいないんですかね。「真田」も来…

「かもめ」

シアターコクーン XB列1番 作 アントン・チェーホフ 演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 言わずとしれたチェーホフの四大戯曲の1本。ケラさんが手がけられると聞いたときから楽しみにしていました!このキャストでまっとうにがんばればまっとうにチケットが…

「OPUS/作品」

新国立劇場小劇場 C2列17番 作 マイケル・ホリンガー 演出 小川絵梨子 弦楽四重奏団Lazara Quartet (ラザーラ・カルテット)は、ホワイトハウスでの演奏会が決まっているというのにメンバーの一人、ドリアンを解雇、急遽オーディションを行うことに。そこ…

「冒した者」葛河思潮社

神奈川芸術劇場大スタジオ F列11番 作 三好十郎 演出 長塚圭史 KAATの大スタジオって初めてだなー、スタジオっつーぐらいだからフラットで客席パイプ椅子かなーとか想像してたんですけど、全然違いました。大スタジオという名の小劇場でした(公式サイトに…

「ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ」

愛知県芸術劇場小ホール 全席自由 作・演出・美術 やなぎみわ あいちトリエンナーレ2013パフォーミングアーツ参加作品。ままごとを観に行くために公式サイトを拝見していて作品紹介に惹かれました。 「ゼロ・アワー」とは、太平洋戦争中に日本政府が連合国軍…

「日本の大人」ままごと

愛知県芸術劇場小ホール 全席自由 作・演出 柴幸男 いつまでも鳴きやまない蝉。 溶けないかき氷。 燃え続ける花火。 終わらない夏休み。 そんなものは、 ない。あいちトリエンナーレ2013のパフォーミングアーツオープニング。初日にうかがいました。このあと…

「ジュリアス・シーザー」子どものためのシェイクスピア

愛知県芸術劇場小ホール D列4番 演出 山崎清介 歴史上の人物としての「ユリウス・カエサル」や名台詞「ブルータスよお前もか」とかは知ってるんですけど、逆にこの戯曲のことは殆ど知らないな〜、というのを改めて思いました。シーザーがタイトルロールだけ…

「遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援2013」シベリア少女鉄道

王子小劇場 全席自由 作・演出 土屋亮一 すごく久しぶりのシベ少!いろいろとこの週末観るものを迷いに迷った挙げ句これにしました。あー面白かったー!!今回の作品は再演でしたが私は初見でしたので、途中までの「何がどうなるのか」という伺ってる感じと…

「ストリッパー物語」

東京芸術劇場シアターイースト D列1番 作 つかこうへい 演出 三浦大輔 三浦さん×つかさん、という組み合わせの妙に惹かれて見てきました。いやーなんだか不思議な体験だった!終演後同じ回を見た観劇仲間の方と帰り道アツく語り合ってしまった(笑)芝居の前…

「非常の人 何ぞ非常に」

パルコ劇場 Y列27番 作・演出 マキノノゾミ 平賀源内と杉田玄白を描いた物語、というぼんやりした前知識ぐらいで出かけていったので、冒頭のあと一幕の場面がいきなり陰間茶屋でそこに無闇に背の高い陰間が呼ばれてすったもんだする、的な展開にん?と思って…

「はぐれさらばが"じゃあね"といった」ピチチ5

三鷹市芸術文化センター 星のホール I列3番 作・演出 福原充則 完全にタイトル買いです。なにきっかけで知ったんだっけ…と自分のツイート見てみたら、野間口さんが「スジナシ」に出たときに宣伝でタイトルが出たんですよ。で、なんつーいいタイトルなんだ…

「断色」

青山円形劇場 Dブロック18番 作 青木豪 演出 いのうえひでのり クローン技術の進んだ未来、工場で農作物が生産される世界で自然農法にこだわり続ける男のもとに、訪問者がやってくる。彼は言う。「お母様はクローン保険に加入されていました。お母様の死亡…

「て」ハイバイ

三重県総合文化センター小ホール 全席自由 作・演出 岩井秀人 09年の再演の際に一度拝見しました。思えば初ハイバイでしたね。そのときも当日券で見たので、どこかで評判を聞きつけて足を運んだのだと思います。今回座席に座ってから、そういえば前も同じよ…

「レミング 〜世界の涯までつれてって〜」

中日劇場 2階6列37番 作・寺山修司 演出・松本雄吉 上演台本・天野天街 東京公演はパルコで上演されていたので、キャパから連想すると名古屋では名鉄ホールぐらいかしら、と思っていたらまさかの中日劇場っていう。名古屋で一日限りの上演だからなのか、地元…

「獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)」

シアタートラム C列15番 作・演出 前川知大 「図書館的人生(下)」となっていますが「(上)」を見ていなくてもぜんぜん大丈夫です。今からおよそ100年後の未来、この地球に訪れる幸福で壮絶な黙示録。公演中ですので以下畳みます。

「あかいくらやみ〜天狗党幻譚〜」

シアターコクーン 2階BL列16番 作・演出 長塚圭史 ベースになっているという山田風太郎の小説は未読、天狗党についてもうすぼんやりしたイメージしかないような状態、かつ最近のプロデュース公演でありがちなんですが、舞台が始まってから「あ、この人も…

「木の上の軍隊」

名鉄ホール 13列7番 作 蓬莱竜太 演出 栗山民也 井上ひさしさんが藤原竜也くんの主演で構想を練り、しかしながら成就することのなかった作品を蓬莱さんと栗山さんのタッグで1本の舞台に。先日放送されたNHKの特番でも取り上げられていて、なんにも考えずにそ…

「サイレント・フェスタ」東京ハートブレイカーズ

吉祥寺STAR PINE'S CAFE 全席自由 作・演出 ほさかよう 東京ハートブレイカーズ、初めて拝見します。小劇場ファン的にはまさに「錚々たる」という表現に相応しい顔ぶれで、それに惹かれてなんとなーくチケットを取りました。あまり事前情報入れてなかったの…

「葛城事件」THE SHAMPOO HAT

ザ・スズナリ 自由席 作・演出 赤堀雅秋 赤堀さんの作演の芝居は拝見したことあるんですが、劇団公演は初めてです。新井浩文さん初舞台、岸田戯曲賞受賞後第1作といろいろ話題も重なりチケット激戦だったようで、自由席だけど取れたのラッキーだったなーとあ…