「休むに似たり」  自転車キンクリート

  • THEATER/TOPS   通路11番
  • 構成・演出  鈴木裕美   脚本  飯島早苗

いやーほんとここ最近のじてキンにはやられっぱなし・・・・・これめっちゃくらいました・・・・。ストーリーは、友人の結婚式のだしもの(?)の相談に集まった女4人(全員独身)が、それぞれお互いの仕事や恋愛の話を語っているところに、部屋の持ち主の悪友(男)が転がり込んできて・・というのが発端なんですけども。

まず、この主人公(柳岡さん)と悪友(久松さん)の関係がね〜〜・・・良かった。昔一回ヤったことがあるというあたりも設定も絶妙。久松さんが病気で倒れたためにこの2人はしばらくひとつ部屋で暮らすんだけど、お互い彼・彼女(4人・笑)がいて、その相談をしながらも、微妙にセクシャルな匂いを感じさせるんですわ。そうならないんだけど。で、柳岡さんの弟が訪ねてきて、しっちゃかめっちゃかになったりするんですよ。このあたりのすれ違い勘違い、かなり爆笑でした。

それで結局、このままズルズル居着くわけにはいかない、といって久松さんが彼女の所に帰る決意をする。で帰る間際、玄関先で柳岡さんを抱きしめて「お前がいいやつだっていうのは、俺がよくわかってるよ」柳岡さんは抱きしめ返そうとしてそれをやめて「あんたにそういわれてもね・・・・」って返すの。この2人はここまでの劇中のやりとりもほんっと友達同士、という感じで、気があってる、二人でいるとめちゃくちゃ楽、というのがすごくよくわかるんですよ。でも結局二人はくっつかないのよね・・・・・なんかねぇ、もう、やられたっっ!って感じ。切ねーーーーーー!みたいな。この別れのあと柳岡さんは現在の彼との関係を清算する決意をするんですなぁ・・・・。ほんと、あの別れの微妙な切なさにはやられました。

他にも、柳岡さんを含めた女4人のやりとりもめっちゃ絶妙でね・・・一人暮らしの汚い自慢とか思わず参加しそうになった(笑)。それぞれの仕事や恋愛の悩みも頷きまくりだったし・・・。ほんと、じてキンすごすぎですーーーーー!!!!!

当日券で見たんですよね。並んで。なので狭いトップスの、さらに狭い舞台と客席の間に座ったんですよ。もちろん地べたです。つまり、これ以上前の席ってないぐらい前で見させていただきました。どれぐらい前って、舞台に顎のせて見れるぐらい(笑)。