- シアターサンモール R列5番
- 作・演出 マキノノゾミ
ネットで評判が良かったので、楽日に当日券で、しかも開演ギリに駆け込んで見たのですが、いやー行ってよかった。私は野球というスポーツがこの世でもっとも嫌いだけど、そんな私でも、野球というものに対するノスタルジィを感じられる作品でした。
高校野球でのライバルが、戦争というものを経てまったく違う道を歩いてしまう。みんな昔のようではいられなくなる。そんな中で、好きな男をずーっと待っていたキムラさんがラストに叫ぶ「今の銀ちゃんは、うちがずーーーっと待っとった銀ちゃんやもんねぇ!」のセリフはあまりに切ない。シリアスさと笑いを、絶妙なブレンドで配合した脚本の妙。キャストも看板女優キムラさんをはじめ、三上さん、小市さん、さすがの好演でした。客演陣もきちんと収まった、上質のお芝居でした。
三上&小市のいい男コンビよりも、ドリさんの好演が記憶に残ります。うーん、結構泣いたなあ。