「Nicholas Mcpherson」 piper

いやいやいやいや。なかなかなかなか。ぎりっぎりまで行こうかどうしようか本当に迷ったんですけどこのメンツ(石丸さん三上さん後藤さん川下さん)で2時間面白くないわけもあるめえと思って行ってきました。そしてホントに楽しませてくれただすよ。いやさすがさすが。

ストーリー的には単純で、国家的要人をガードする側とそれを暗殺しようともくろむ側、2つのサイドから物語が語られて行くんだけど、どちらのサイドも同じ作りの部屋の中(ひとつは本物、ひとつは暗殺の予行演習のために作られたセット)で進行していくんです。秀逸なのは二つのサイドを同じ舞台の上に乗っけながらやっているところなんですよねこれが!つまり暗殺側(板尾くんと川下さん)と警備側(石丸さんと三上さん)は、お互いどうししか会話しないんだけど、舞台上には4人がいる。ショーマが「ある日僕らは〜」でもこれをやっていたけど、台詞の一個一個が微妙にシンクロしてるんで4人のうち1人でも躓いたり飛ばしたりしたらシ−ン全てがおじゃん、という・・・・でもこのゾクゾク感はねぇ、芝居でしか味わえないっすよホント。4人が一斉に「誰だ!」と言って拳銃を抜くシーンのスタイリッシュなかっこよさ。台詞の微妙なシンクロと小道具の絶妙なやりとり。久々に「かっけーーー!」っていう感じを味わわせてくれました。

役者さん達ももう、ホントさすがで。石丸さんはすっごいおいしい(笑)。つーか上手いんだけど。川下さん三上さんはもうアタリマエに上手いし、板尾さんを舞台で初めて見たんだけど、このくせ者揃いの中でかなり奮闘してましたね。最後の「吉本入れるぞ!」は絶妙だった(笑)。意外と短くて1時間半ぐらいだったんだけど、いや、下手に引っ張って長くしなくて成功。ホントに見応えのある芝居でした。

実はかなり再演希望(笑)キャストは変えても良いので、是非やって欲しい。わっかい見栄えの良い男の子並べて見てみたいわあ。絶対いいと思うのにー!