「二代目はクリスチャン」

  • パルコ劇場   D列7番
  • 作・演出  つかこうへい

久々に満開つか節を見せてもらった感じ。いやーーもう、つかさん以外絶対こんなの創れねぇって感じの芝居でした。つかさんはもともとすごく情感に訴える作家だから、宮崎勤の事件の時もそうだったけど、昨今の一種猟奇的な犯罪や事件にものすごく影響を受けてしまうんだろうな、っていうのはわかるし、徹底的に人間の汚い部分とかをセリフではかせることで浄化しようとしてるのもわかる。でもなぁぁぁぁ。ほんと何遍も言うけどそれ自体についていけなくなってるんだよな。あたしが。でもだからといってつかさんの本はつかさんが演出しないとつか芝居じゃないっていうのも思うしなぁ。でも濃いんだよなぁぁ。うむむむ。

まあ今回のは特に時期が時期だって言うのもあってちょっと詰め込みすぎのきらいがなきにしもあらずでした。そのへんもあたしが「ダメかも・・・」って思ってしまった原因なのかも。冒頭がちょっと入りづらかったっていうのもあるしな。

小西真奈美さんはもうすっかり看板女優の風格で。体のキレもあって素晴らしかったです。春田さんや清家さんや吉田智則さん等々、つか芝居の常連が顔を揃えてたってこともあってキャスト的には大満足でした。あと、北島義明さんが「飛龍伝」のセリフをいうところがあって、春田さんに「諦めろ!セゾンはつぶれた!」っていわれてて爆笑でした。来年やるって捨て台詞言ってましたけど(笑)

小西真奈美さんがこーーんなに売れるとは、この頃は想像だにしていなかった(笑)