「アンフォゲタブル」  キャラメルボックス

いやー、もうどうしましょうか(笑)まあ、とにかく個人的にはダメダメでした、ええ。仏作って魂入れずっての?そーゆー感じ。

事故のショックで時間を「スキップ」して生きるようになってしまった男の話。彼が「決められた運命」を打破するまでの物語・・・なんでしょうけどねえ。大内が中亮をすきで中亮も大内が好きで・・・って話が絡んできた瞬間から個人的に「ああ、もうダメだ」と。やっすいところに着地点持って来ちゃったなぁと。だってあれ最後読めまくりじゃんねえ。読めても読めるなりに心を打つ物があればいいですが、なんかそれもないし。まあこれは個人の趣味嗜好でしかないんですけど、私個人としてはキャラメルに(いや、舞台全般に、か)こういう安い恋愛ドラマは求めてないんですよ。というか、この設定から行けば「安くない」描き方をすることだって出来たはずなのに、なんか箱だけ立派っつーか。リプレイやらスキップやらから着想得てるんでしょうから、中身ももっと詰めてくれよと思わずには居られなかったんですが。

それに何故ここまであーーもうダメだ、帰ろうとまで思ってしまったかというと、それはやっぱりキャラメルの駒不足が原因かと。うわっ!層薄っ!みたいな。こんだけかい!みたいな。これでねえ、絹代を津田さんor大森さんが、山名を近江谷さんがやるだけでずいぶん印象違ったんじゃないのかなあ。それから理香の役はいらん。劇団であるのに、全員がばーんと出揃った瞬間に微塵もゴージャス感がないなんてちょっとどうよと思いますよ。これじゃあ新人公演じゃないですかまるっきり。

ひとつでもいいシーン、いいセリフがあればその舞台を観て良かったと思うけど、おそろしーことに全然印象に残ってない(笑)まあそれでもあえて!と言えば坂口さんのうまさと篠田さんの温かさ、それから西川さんの立てたシャツの襟が格好良かったなぁと。それだけ。それだけかよおいーーーー!!!!(涙)