- 本多劇場 Ｉ列24番
- 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
ホワイトを先に拝見しました。
自伝的要素が、という話は小耳に挟みつつもあまり意識していなかったのですが見始めるとこれは意識せざるを得ない、という内容でした。劇中に出てくる美果という女性、以前ケラさんが同棲していたという脚本家の方を思わず思い出してしまい*1、しかしサナトリウムの話も、恋人への暴力も、劇団を投げ出したという話も、本当には起こらなかったことはぼんやりとわかっているわけで、なので見ながらこれはケラさんのなかの「あったかもしれない話」なのかなあとおもっていたらパンフにもやはりそういったことが書かれていましたね。
同日マチソワでホワイト→ブラックと見たのでどうしても双方見た上での感想という感じになってしまうのですが、まずナイロンという劇団の今の充実っぷりに心底感嘆しました。この作品のクオリティの高さ、それに応える役者のアンサンブル、その舞台を支えるスタッフ、ほんとにいい循環なんだろうな〜と思いをり。映像のいい仕事師っぷりには毎度毎度唸るよ、もう。
三宅さんと松永さんがとてもよかった。ハルディンでもコンビでしたよね、このふたり。その中に入りきれない「まっとうな」二人、村岡さんと廣川さんの夫婦との対比も効いていたと思う。河原さんはああいう役（父親じゃないほう）やらせると絶品だよね！清水宏さんは想像したよりもおとなしめではあったかな〜。でもなんか、存在自体が独特。独特にうざい（笑）。そういうところが好きです！
というわけで引き続きブラックの感想。
