そんな時代が来るとは

不毛地帯」のエンディングテーマが、TOM WAITSのTom Traubert's Bluesだということを今朝、kaiさんのページで知って驚愕。それを見るためだけに録画予約してしまいそう。
ずいぶん前にやらせて頂いた「劇場で使われた印象深い曲」を挙げるバトンでも回答させて頂いたことがあるのですが、私にとってこの曲は「LYNX」そのものだし、この曲名が何か知りたくて知りたくて、長い年月をかけて探し当てた思い出の曲でもあります。

ZAZOUS THEATER「LYNX」より、クライマックスのエンドウとオガワのシーンで流れます。
もうねえ、好きで好きで好きで。でもこの曲が何なのか、探す手段がなくて、オーストラリア民謡の「Waltzing Matilda」の詞だというのは早い段階でわかったんだけど、誰が歌っているのかがわからない。もともと洋楽の知識・基礎がゼロなのでどうにもこうにも手がかりがにゃい。
その状態で何年たったかなあ。ある時同僚と飲み屋で飲んでいたとき、えらくしわがれ声の男性の曲がBGMで流れていて、その瞬間「これはあのLYNXの人の声だ!」と大騒ぎ。同僚にも店の人にも「これは誰?誰?」と聞きまくってお客さんの一人に「トム・ウェイツですよ」と教えてもらいました。
でも今度は曲名がわからない〜。今みたいにネットない時代ですから本当にたいへんでした。その後テレビでロッド・スチュワートがこの曲をカバーしているのを偶然見て、曲名とアーティスト名がようやくそこで判明、再会したのは実に7年の歳月をかけた後でした。思い入れという点では、この1曲がいちばんかもしれません。

もし私がこの曲を20年経っても探し当ててなかったとしたら、ドラマを見て大騒ぎしていたのかもなあ。
でも今はホント、ネットがあるものね。集合知ってすごいわ。
しかし、この曲をバックに流れるLYNXのすべてのシーンが一瞬で鮮やかに蘇るあたり、ほんとうに染みついているなあと思わされます。