「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第3話までの感想メモ

f:id:peat:20210407220740j:plain
ついこの間始まったのにもう3話まで放送が終わって、全6話なのでもう半分!半分じゃん!ってなってますこんばんは。みなさんバキ翼見てますか?えっ?ディズニープラス入るのめんどくさい?わかる!そうだよね!そういえばいちおうサーバーの増強してくれたのか、今のところ配信開始日(金曜日)に落ちてる!見られない!って感じにはなってないです。

毎週金曜日はいそいそ帰ってきてとりあえずひたすら画面に集中して、毎回終わるたびにいやもう情緒ぐちゃぐちゃにしてくるやん…?ってなってるんだけど、しかしこうした毎週配信のドラマはどの程度感想を直截に書いていいものかはかりかねるし、配信初日にツイッターでゴリゴリ書いちゃうのも他の人の興を削ぐかもしれないし、とはいえ何にも書かないでおくと時間が経ったら自分の感想も忘れるようなタマなので、とりあえず折り返し地点で自分の感想を残しておこうと思った次第。各話ごとにまとめるのが難しそうなので(これドラマの宿命ともいえるけど、「次」の展開を見たあとではその前話のフレッシュな感想を書くのがむずくなる)、各キャラクターごとにいきます。

バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー

たぶん1話だけで3回くらい「地獄かよ…」つったと思う。そういう地獄みは1話までで2話からはサムと連携して仲良くケンカすんのかな!と思いきや2話もまだまだ地獄だった。何が地獄って、3話でスティーブがかつて「今の世界を知るためのメモ」が今やバッキーの手にあるってことが明かされたわけだけど、そのメモに「償わせるリスト」と「償うリスト」を書いているこの、この、バッキーの現実…。生活感のない部屋で目覚めて、受けたくないカウンセリングを受けることを引き換えに自由な行動を手にし(あそこでメモを取られるのを極端に嫌がるのはかつての洗脳のフックを思い出すから?)、ウィンターソルジャー時代の悪夢を見る。なんの関係もない一般人を巻き添えに殺したことをおぼえていて、その父親の孤独を少しでも和らげようと近づいて、でも癒えないその傷の深さに慄いてさらに自分が傷つくループ。もしスティーブだったら、言うんだろうな。でもバッキーは言えないの、言えないのよ。それは弱さとかじゃなくて、いや弱さなんだけど、それはブルックリン時代のバッキー・バーンズ像から変わってないんじゃないかと思う。
言っても詮無いし、私個人的にはスティーブが自分の幸せをあの「タイムトラベル」後に選択したことも納得するけれど、いやしかしここまで現代のバッキーが地獄だと、いやスティーブ…ちょっとでも近くにいてやってくれよ…とか思ってしまうじゃん。
そんで2話であの、膝小僧抱えて(抱えてなかった?私の幻視か?)ニューキャプテンアメリカをテレビで見るあのシチュエーション!マジ地獄。脚本家はサドなのか。バッキーとサムが一緒に行動するようになるのはサムきっかけかなと想像してたけど、まさかのバッキー押しかけだったというね。しかし、取り繕うというか、表面上だけでもうまくやる、みたいな姿勢を一切見せないのがまた、意外であり面白かった。スティーブの前でだけはかつてのブルックリン時代の、気のいい、気さくなバッキーでいたかったのかなと思うほど、このドラマにおけるバッキーの「オブラートのなさ」って新鮮。「私はきれいなんかじゃない。きれいなふりをしてたのよ。あなたの前ではきれいな人間でいたかったの」(出典は内田善美さんの星の時計のLiddel)って台詞が脳内に浮かびっぱなしになったっつー。サムに「バック」って呼ばれて「バックって呼ぶな」「スティーブは呼んでた」「あいつは付き合いが長いしプランがあった」ってやりとり、「うん これ 見た(二次創作で)」感すごかったね!
血清と盾が何を人にもたらすのか、その強い光の裏には当然濃い影があって、それを知ったサムが「壊してしまうべきだった」っていうのもわかるし、でもそこで「だったらおれがいただく」っていうのがねー!ほんとバッキーだった。スティーブがお前に渡したからお前を尊重してるんだぞっていう。いやはやスティーブ・ロジャースの存在の大きさよ。
しかし、サムの、ファルコンがたどりつくべき場所っていうのはあらかじめ示されていると思うけど、じゃあバッキーのたどりつくべき場所ってどこなんでしょうね。それが後半すこしでも示されるのかな。あの償いリストを、忘れないけど、でもあれにとらわれない人生が少しでも待ってたりするのかな。いやーほんと、ちょっとでもこの世界で自分の居場所を見つけてほしいよ…。

サム・ウィルソン/ファルコン

1話冒頭でいきなり「今までのうっぷん(なんの)、ここで晴らします!」と言わんばかりの最高にかっこいいアクションのつるべ打ち、いやー堪能堪能。しかも!!ここで出てくるのがバトロックだなんて聞いてない!ローディが出てくるのはちらっと予告されてたけど、まさかまたお目にかかれるとは!だよ。むちゃくちゃ興奮したし嬉しかったしなんなら画面に向かって「お久しぶりですーー!!」言うてたわ。バトロックを配している点から見ても冒頭のアクションシークエンスはキャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーの構成をなぞってるよねーと思いました。地上部隊の彼とも仲良しそうで良き良き。
しかし、そのあとの襲い掛かる現実がもう苦いどころじゃないアレ。ヒーローの理想と現実と言ってしまえば簡単だが、そこに上乗せされる「指パッチンで消えた5年」の重さよ。いや実際こういうドラマの常として、残された側にフォーカスが当たるし、実際我々はエンドゲームでその残された側と心情的に共闘していたわけだけど、そして消えた面々が帰ってきてめでたしめでたし…にならない!MCUどこまでえげつないのか。親が残していった家族の象徴たる船をめぐる姉とのやりとり、時間が止まっていたサムには「そんな早計な」って映るし、5年を耐えてきた姉からすれば「こちとらもうそんなフェーズじゃない」って感じでどっちもわかるだけにさ…!っていう。
銀行の融資をとりつけるための交渉の場面、第2話で口論するサムとバッキーに対して警官がバッキーにだけ敬語で「何かトラブルですか」と言い、サムに身分証を見せろという場面(ここでバッキーが身分証を見せたらいいだろという仕草をするの、いやーこれが無意識ってやつか…っておもう)、いずれもサムが「アベンジャーズ」だとわかるとへつらい、へつらうがそれだけでは現状は打破されない…いやそりゃ地に足もめり込みますってば。バッキーとふたりのカウンセリング場面で、「おまえにもスティーブにもわからない」って言うのはもちろん彼自身が黒人であるということと無関係じゃないわけで、だとするとこのドラマはサムがどうやって変化していくか(盾を受け入れていくか)ってことがキモになるんだろうなと。MCUの覚悟もすごいが演じるアンソニー・マッキーの覚悟もすごいものがあるのではと推察します。
個人的には後半戦でレッドウィング復活してほしいし、なんならバッキーとレッドウイングとでやいやいやってほしいし、これでもか!という爽快なアクションシークエンスが見られることを期待したいです。3話で座席のくだりやってくれたのシビルウォーの逆再現で喜んじゃった。バッキーともっと仲良く喧嘩してくれてもいいのよ!

ジョン・ウォーカー

1話の最後で誰もが「おいおいおいおいおいおいおーーーーーい!ウィンク!すな!!!」と叫んだであろうと思われる、ニュー・キャプテンアメリカことジョン・ウォーカーさん。いやー感服仕りました。なにがって、おい!と言わずにいられない登場から、2話冒頭でジョン・ウォーカーという人を見せていく構成!なにがすげえって、名誉勲章3回ですよ。この間「ラスト・フル・メジャー」見たばっかだから余計に「あの名誉勲章を…3回ィ!」と思ってしまうわ。つまるところ彼は、まさに心技体に秀で、勇気と秩序を重んじ、アメリカという国を信じる、本当にこれ以上ない愛国者アメリカの理想とするアメリカなんだなっていうのがすごくよくわかる。その心情をアメフトのロッカールームでさせるのも心憎いわ。ほんとジョックの象徴じゃんね。このジョン・ウォーカーを、一見して露悪的な人物に描かなかったのはさすがとしか言いようがない。
しかし!しかしですよ。いみじくもバッキーが「その盾を持てばキャプテンアメリカになれるわけじゃないぞ」って言った通り(あそこで手りゅう弾に身体を投げ出したことは?って聞くの、俺の魂がぎゅん!ってなりましたよ)、見ている視聴者全員にわかっているわけです、「彼はキャプテン・アメリカにはなれない」ってことが!あのスティーブ・ロジャースを見てきた我々にはそれがわかる。ウォーカーはもしかしたらスティーブよりすぐれた「兵士」になれるかもしれない、でもそう、ウォーカーはたとえ100回生まれ変わってもムジョルニアを持つことは絶対にできないと思わせる。こゆるぎすらさせられないだろう。それがわかる。ウォーカーを極端に卑下せずに、でもそれが「わかる」キャラクター作りにしているのがね、ほんとうにえらいなと思いました。しかし、あの2話のトラックの上でのファイトシーンのあと、荷台で一緒に運ばれるサムとバッキーたち4人のシーンはい~い感じにヒリヒリしてて最高だったな。たぶんみんなバッキーの目つきに同化していたのでは?

ヘルムート・ジモ

第2話のクリフハンガーでチラ見せ、第3話でこれでもか!と魅力爆発。いやしかし、私てっきりシビルウォーのあのジモの独白の場面、なんかつましくも幸福な我が家…みたいなの想像してたよ。あの留守電繰り返し聞く姿からあんなド級の金持ちが出てくると思わんやん。いや男爵(バロン)だけどね!そうなんだけどね!
ジモが第3話で光り輝いてる理由は、このF&Wで初めて出てくる、というかフェーズ4で初めて出てくる、海千山千の、色男、金も力もありますが何か?な大人だからじゃないかと思う。きわめて劇画的人物というか。そういう人物ばっかりだったらリアリティがしぬけど、ここまで地に足がつくどころかめり込むようなひとにフォーカスが当たってたからさー。でもって、ジモが根っからの強化人間嫌いだってのもよくわかりました。ウィンターソルジャー計画を悪用せずに潰したのも納得です。マジで血清を憎んどる。しかしそれにしてはバッキーに対してはなんか、情があるよね。なんであそこで顎むにむにしたの?バッキーとの対面であのキーワードをのっけからカマしてくるのも期待通りって感じでよかったです。てっきりすぐに離反するのかと思いきや、けっこう付き合ってくれてる。「トラブル・マン」のサントラを「あれにはすべてがある」と評して、サムが「こいつは嫌いだけど今ゆってることは評価すんぞ」みたいなやりとりよかったな。あの流れでバッキーのメモ帳がスティーブのものだってわかったのもありがとう、い~い薬ですって感じだった。このまま後半戦もバキ翼コンビニ付き合うのだろうか?どこかで手ひどいしっぺ返しがくるのだろうか?間違いなくこのドラマ最大のトリックスターで、この先も視聴者を翻弄してくれそう!

シャロン・カーター

バッキーが「うわーあ、イヤな女になったー」って棒読みで言ったとこ、爆笑しました。シャロンどうしたシャロン。ちょうやさぐれて暗黒街でのし上がってましたけど。またこれがカッコイイので参るわ~!男どもが博士を囲んでヤイヤイやってる間ひとりで刺客を片付けまくるの最高だった。駄菓子菓子!これ絶対「国賊扱いされてそのまますべてに背を向けて触るもの皆傷つけた」って顛末とはどうしても思えない自分がいるんですけど。最後の「まずいことになった」っていうのも自分の商売的なことじゃなくて、隠密同心的な意味なのでは!?絶対なにか託されてますよね彼女。だってもともとフューリーの子飼いだったじゃないの。そんな1枚舌のわけないとか思っちゃう。みんな言ってるけどバッキーですら恩赦をもらってシャロンがそのままなわけないと思うしさー!いやまあシャロンがそのまま(国賊扱い)だっていうのもそのまま鵜呑みにしてるサムどうなんとも思いますけど。私は裏が(というか表が)あると思ってます!

フラッグスマッシャーズ

正直よくわかんないとこが多い。指パッチン後の、半数の人間が消えた世界のほうが良かった、あの頃はみんなが助け合ってた、世界が美しかった…というカルトなのかと思いきや、やってることが難民キャンプに物資を運ぶという行為なので(金も盗むけど)、それをやるのに血清は盗む、強化人間になってヒャッハーする、言っちゃなんだけど君らのテーマって…何かね?みたいな気になってくる。世界の半数が消えるということはすべての国の国力が下がるということなので(それをこのコロナ・パンデミックで身をもって知っている我々である)、当然助け合わなきゃいけないし、その連帯を経験した、傷を乗り越えた人たちと「そうでない人たち」との埋められない溝があるというのはもっともで、そこに切り込むのさすがだなーと思うけど、その着眼点の面白さと比して今のところそこまで物語を牽引するパワーがこの集団に感じられないっつー感じかな~。
ぜんぜん関係ないけど、この間日本の各音楽フェスが連名で声明を出していて、その昔「そっちのステージ出るならこっちのメインには出さん」みたいな噂がまことしやかに聞こえてきたりしたのに、パンデミックになれば互助せざるを得ないってこういうことか…と思いました。卑近なたとえだしほんとにぜんぜん関係ない!

3話のクリフハンガーはブラパン組からマヨのご登場だったわけだけど、これ毎回なんかあんスかね。もう正直息も絶え絶えだしどこかで話を収束させていかないといけないのでは~!ってなってますがどうなんだろう。最終的にフェーズ4の各映画に続く!とかなんのかな。そういえばマドリプールでサムたちが賞金首になるとこ、ジョン・ウィックやん!!と思ったら脚本家同じ人だった。きっとその人のサビなんだろな。とりあえずあと3週、ギャイギャイ言いながら楽しみたいと思いまっす!