「プラシーボ・デパート」  MOTHER

  • 近鉄アート館   立ち見
  • 作  東野ひろあき   演出  G2

「ALL AROUND MOTHER2000」4本立ての3本目。今回のゲストは粟根さん♪と思って会社帰りに当日券ねらいで行ったらアッサリ「立ち見になります。」はあうううう。一瞬疲れから「じゃあいいです」と言いかけるが粟根さんへの愛が「(立ち見でも)いいです」と言わしめたのだった。 ←じゃあ最初からチケット買っておけよ

デパートの中で次々に変な店員に変なモノを売りつけられてしまう、というストーリーの骨組みからして無理もないことかもしれないんだけど、結末へのもっていき方としてデパートから出られない、または苦労の末デパートから出る、という方へ流れるんだろうなというのは予感できて、それが見えているせいか一つ一つのエピソードは笑いも十分抑えてて申し分ないんだけど、なんというか散漫になりがちな印象は否めなかったです。あのエピソードが段々ラストに収束していくような感じだったらもうそれは鳥肌モンだろうと思うんだけど。非常に不条理色の強い作品で、ラストの後味の悪さもかなり好みではあるんですが、うーん。もうちょっと一本強い筋があればのめり込みやすかったのかなぁ、と。まあでもそれは立ち見だったって事もありますね、多分(笑)。

しかし立ち見は立ち見でもいいこともあったのだ!というのは4方囲みになっている客席の上部からキャストのみなさんが登場することがしばしばありまして、升座長が私の真横でスタンバイしているところとか見えちゃったりしてキャーー!とか思っていたのでした。ってだから芝居に集中できなかったのでわ・・?(笑)

カーテンコールの時思ったんですけど、粟根さんて、けっこう喋る(笑)宮吉さんや升さんがボケるときっちりツッこんでおられました。粟根さんの警備隊3人組のコーラスが、最初音合ってなかったのにだんだんキレイにハモって来るところが面白かったです(笑)