「ヒトミ」  キャラメルボックス

無謀企画の第2弾は今のところクオリティの高さを保持しているアコースティックシアターで勝負だ!っとにここちょっと芝居打ちすぎ。もっと時間かけて創ってもバチあたらんぞ、と思うが。まあしかし数やっている割にハズレが少ないのがこの劇団のすごいところだよね、実際。でまたこの芝居もよかったんだよねー。

事故で全身麻痺になった女性が、人工神経をつけて身体を動かそうとしていく過程とその結果を追ってゆくストーリーで、珍しくワンシュチュエーションものでした。主演は坂口さんがタイトルロールのヒトミを、その恋人を上川さんがやっておりまして、上川さんが、女の子なら誰もが「こういう彼氏が欲しい〜〜!!」と思わずにはいられないような男性を演じておりまして、ちょっと(だいぶ)坂口さんが羨ましかったです。近江谷さんの冷酷非情な感じの医師役も良かったし、菅野さんの温厚熱血医師もよかった(でもちょっと怒鳴りすぎ)。ハーネス(人工神経の名前)を外される、ということがわかってから病院を抜け出そうとするヒトミが、恋人の手を取って目を見つめるシーンが何とも切なくて、胸にきました。真柴さん絶好調じゃのう。なお近江谷さんがこの公演を区切りにしばらく休団して武者修行に出るそうです。上川さんがやっと帰ってきたと思って喜んでたのにぃ。一体いつになったらこの両看板が揃ってくれるのだ。もー劇団大きくなるとこれだからイヤッ!

上川さんの格好良さばかり記憶に残っておりますな(笑)いやーもうとにかく格好良くてねえ・・・格好良かったのよ(なんじゃそりゃ)本気で坂口さんに嫉妬しそうになりましたよ。
この後近江谷さんと上川さんが二人揃った舞台ってほんとに数えるほどしかないんじゃないかなあ。西川さんも含めたこのトライアングルのバランスは絶妙だっただけに、残念です。