あなたに会いたかった

なぜ神は奪う癖に与えるのか でも信じていないと いないと 皆そう 皆そう

今日の10時から「ドナインシタイン博士のひみつ学会♯2」のpiper優先予約があって、チケットの引き取りが明日までだったので慌ててぴあまで行って引き換えて、その時ぴあのお姉さんが「出演者変更についてはご存じですか?」と聞いてきたのではて?と思い、でも詳細は聞かなかった。私は小松さん目当てだったので、小松さん出なくなったのかなもしかして、と思ってサモアリのHPを見に行った。そして、上の「お知らせ」を見つけた。

演劇ってなんて贅沢で残酷なメディアなんだろう。なにをどうやったって、一番にその人が輝いていたその瞬間はその瞬間、その劇場に居た人だけのもので、どうやってもそれは二度と還ってこない。どうやってもそれを体験することはできない。

ちくしょう、自分を呪いたくなる。

好きなものや好きな人が居るのに、諸手あげて好きっていうのがなんだか格好悪いとか、自分は第三者的視点も持ちつつ好きなのよ、だから彼らの欠点もわかるのよとか、熱狂するファンなんてちょっと引いちゃうわとか、そういうのってこういう圧倒的事実の前ではものすごく薄っぺらいことにしか思えない。好きな人やすきなものはいつまでもあるとは限らない。もう一回言うよ、好きな人やすきなものはいつまでもあるとは限らない。だからもし、今好きなひとや好きなものが好きなことをして輝いてくれているのなら、精一杯全力で好きにならなきゃだめだ。全力を傾けて愛さなきゃだめだ。いつか年老いたらとか、才能の輝きが失われたらとか、時代に取り残されたらとか、そんなしなくてもいい心配で時間を費やすなんて馬鹿のすることだ。大事なのは今、今、今しかないのに。

kaiさんの日記から、赤堀さんの日記のことを知った。「AB男」の未完の台本に書かれた言葉のこと。「急病」として上演された芝居のこと。
笑いってほんとうにすさまじいものなのだなと思う。

私達が素直にその笑いを楽しむことが、そのすさまじさを乗り越えたひとたちの助けになればいいのにと願うばかりです。