ネットの美談(本題)

※2003年9月28日に書きました※


さて、今日はちょっと別のお話。長いです。すまん。
去る9月21日はチェッカーズデビュー20周年の日でありました。
そしてこの日を記念して、都内のライブハウスで「アブラ〜ズ」がライブを行いました。
アブラ〜ズというのはチェッカーズの楽器隊4人のことで、リーダーはドラムのサニー徳永、営業のアンバサダー武内、会計のアルマジロ大土井に宴会のリットル藤井。チェッカーズのライブではアブラ〜ズのコーナーなどもあって、それはそれは格好良くて楽しいインストなどを聞かせてくれていたりしたのです。
今回のライブは4人が酒を飲んでいて「やろっか?」という話になったということで、会場抑えやらグッズのデザインやら、殆どメンバー自らが携わって作った手作り感覚のライブでした。

さてこのライブが行われることは享氏や尚ちゃんの公式HPでも告知されておりまして、享氏のファンだったってこともあってたまに公式をチェックしていた私は幸運にもこの情報を知ることが出来ました。
9月21日、私は本来なら仕事。でももしかしたら休みが取れるかもしれない。
万一休みが取れて、でもチケット無い〜!では話にならない。そう思ってチケ取りに参戦しました。
こういうダメもと気分の時って、なぜか繋がる。 開始10分ぐらいであっさりゲットし、いやー思ったより余裕だったなと思ったら!ら!直後に享氏のbbsで出るわ出るわ、取れなかった報告。でもって即ヤフオクに出品の嵐ですわ。確かひどいので3万から4万ぐらいにはなってたと思う。
結果的に、私はその日休むことが出来ませんでした。夜勤だったし、8月に休みも貰っていたので厳しいかもとは思ってたんだけど。
さて、そうなると問題は手元に残った1枚のチケット。
私だってそりゃあお金は欲しいので、オークションに出すことも勿論考えました。
でもそれは、10年前彼らのことを本当に本気で好きだった、その純情が許さなかった。
このチケットで金儲けをすることは私には出来ない、そう思ったんです。
やはり、ここはどうしても行きたい、という人に行って欲しい。
でもそれって、ネットで気持ちが推し量れる訳じゃないし、難しいよね。
考えたあげく、享氏のBBSで、取れなかったけど、オークションに手を出すのは後ろめたい、というようなことを報告している人に(とは言っても沢山居たんだけど)アタリをつけ、メールで連絡を取り、チケットを譲りました。
相手は、すごく感激してくれて、お礼をしますとまで言ってくれました。
でもさ、って考えるのが私の黒いところだけど、そりゃあチケットが手元に届くまではさ、そういう風に言うもんじゃない?(笑)今までイエローモンキー絡みとかでも、芝居でも、掲示板で見も知らない人とやりとりしたけど、もっとビジネスライクだったりするしさ。
別に相手があくどいとかそういうことじゃなくて、チケットが手元に来たら安心してさ、ついつい忘れがちになるもんじゃん。
私は返事に、お礼はいいので、ライブの様子をよかったらメールで教えて下さいな、と書きました。
それが7月の、末の出来事。


先日、その譲ったひとからメールが来ました。
ライブの様子と、その日福岡でライブをやっていたフミヤさんとテレビ電話が繋がったこと、4人は相変わらずだったこと、尚ちゃんは飲んでへべれけになっていたこと、でも4人ともやっぱりすごく格好良かったこと、楽しく楽しく報告して下さったメールでした。
そして最後に

お礼といってはなんですが、アブラ〜ズTシャツを買いましたので、送ります。
享さんはまたやるよ、と言ってくれたので、その時は是非会場でお会いしましょう。

と書いてありました。


泣いたよ、あたしは。

わざわざTシャツを買って送ってくれたこと、それも勿論死ぬほど嬉しいけど、
何よりも、その人が、行っている間、行けなかった私のことを頭の隅にとどめて置いてくれたことが嬉しかったの。
だってそれは、私はそこに居なかったけど、私の思いはそこに行ってたってことじゃんね。
ファンの純情って、伊達じゃない。侮れない。そう、思いませんか。
今、そのTシャツ着ています。
チェッカーズは不滅かも。そう思わせる、最強の1枚。家宝にします。