R25

コメント欄で教えていただいたR25のインタビューがまとめられた文庫を、大阪行きの新幹線の中で読破。

俺たちのR25時代 (日経ビジネス人文庫)

俺たちのR25時代 (日経ビジネス人文庫)

R25 つきぬけた男たち (日経ビジネス人文庫)

R25 つきぬけた男たち (日経ビジネス人文庫)

このblog的に関係のありそうなところでは唐沢寿明松尾スズキ八嶋智人(俺たちのR25)、古田新太(つきぬけた男たち)といったところでしょうか。
個人的に「なるほどなあ」と思わされたのは唐沢さんの「自分はスターじゃない」発言。

「いつもオレ、山口智子と比較するんだけど、あいつはスターなのよ。出てくるだけでお金になるの。彼女がどうやって生きているのかにみんな興味があるわけ。オレの場合は出て行ったときに、バーンとつまづいてみたりして拍手がわく、みたいな。・・・たとえば田村正和さんとかSMAPの木村くんもそう。彼らがどうしてるのか、何を着てるのかに興味があるでしょ。俺の場合、あんな髪形にして、違う役かなという興味はあるかもしれないけど“あんな髪形にしたい”とはみんな思わないでしょ。タイプが違うんだよ。己を知るのは、残酷なことだけど、そこは早くわかっていたほうがいいと思う」(俺たちのR25より)

「自分はスターではない。何かを演じることでお金がもらえる俳優である」。

なるほど。

たとえば木村くんは何を演じても「キムタクはキムタクだよねー」という言葉で語られ、そしてその言葉だけでなにかもう木村くんというひとを「語った」ような満足感すらあるわけだけども、それでお金をもらえるのは、やはり木村くんがスターであるからだろうと思う。そしてそういう風には、なろうと思ってなれるものでもないのだ。
私は木村くんの演技をけして好きだとは思わないが、スターとしての彼は大好きだし、いつ見てもカッコいいなあと思うし、尊敬もしている。

でも、役者として好きになるのは、やっぱりスターじゃなくて「何かを演じることでお金をもらえる人」の方なんだよね。

あ、そうそう、唐沢さんがどうしてあんなに殺陣がうまいのか、このインタビューを読んで初めて知りました。うーん、人に歴史あり。