「アーガイル」


マシュー・ヴォーンがスパイ映画を!しかもヘンリー・カヴィルが出る!って言われるとキングスマン(と同時期に公開された「コードネームUNCLE」)を思い浮かべるしそりゃ見に行っちゃうやつでしょー!

人気作家がその小説のリアリティゆえに秘密結社から狙われて…というと、ついつい「ロストシティ」が脳裏をよぎりますが、やはりマシュー・ヴォーンというか、いや脚本はジェイソン・フォックスだけど、捻りの効いた展開で飽きさせないのがさすがでしたね。トンデモおもろバイオレンスシーンのセンスも含めて好きですわ~。

書いている小説が現実世界とリンクしている…という魅力的な、しかし「実際それって都合よすぎでは」というクエスチョンがつく設定にひとつのトリッキーな解を見せて、それをまあまあ観客に飲み込ませるんだからやっぱマシュー・ヴォーンのマシュー・ヴォーンぢからはすごいとしか言いようがない。「アーガイル」が誰かというところも、まったく予想できないところから飛んできたオチだったので本当、素直に楽しめちゃいました。

宣伝ビジュアルにもあるとおり、猫があの宇宙服ぽいキャリーケースに入れられたまま結構なアクションシーンが続くので、ひいい、ねこ、無事であれ~~!と祈るような気持ちになりましたが、それ以外は発煙筒ダンス銃撃戦もオイルスケーターもさすがのビジュアル力で参りましたという感じ。あと完全にウィンターソルジャーのネタやないか…という展開まであって思わず笑っちゃったよ。

ブライス・ダラス・ハワードはご自身でも「マンダロリアン」とかでキレのいいアクションのある映像を監督されていて、前半のほわほわキャラからの落差もあり後半のアクションの連打実に見ごたえありました。相棒のサム・ロックウェルはいつもながらに最高。大好き。マザファッカおじさんことサミュエル・L・ジャクソンや「キングスマン」でのアサシン役が印象的だったソフィア・ブテラまで出てきてなんか壮大な同窓会ぽさあった。と思ったらポストクレジットシーンでキングスマン匂わせがきたのでおいおいおーい!ってなったけど。それはそうとカヴィルさんは角刈りもおもろいし筋トレオタク君長髪もおもろい。個人的にはカヴィルさんとジョン・シナのバディものをもうちょっと見てみたかったぜ!