「SWAP2004」PLAYMATE

  • シアタートップス M列2番
  • 作 川上徹也  演出 板垣恭一

2年前、ある結婚式で出会った彼ら4人。紆余曲折を経て俊一と都は6カ月前に、林太郎と小雪は3カ月前に結婚した。しかし実は都は小雪を想っており、林太郎は俊一を思っている。都は林太郎を誘い、俊一は小雪とホテルに行く。4人の思いが交錯する、四角関係の人間模様のお話。

うーんお話としてはちょっと引っかかる部分が少なかったかなあ。4人それぞれに切実に相手を思う気持ちが一部分にしか感じられなかったっつーか。小雪→林太郎、林太郎→俊一、俊一→都、の方向はすごくそれぞれぐっとくるものがあったのだが、他の二人に向けた矢印にはそれほどの切実さが感じられなかった。都だけは、小雪への感情と俊一への感情と林太郎への感情、それぞれに頷けるところがあって、野口さんの好演もあってか彼女のシーンが一番印象に残ってます。「宇宙人にさらわれたら心配してくれる?」と彼女は3人それぞれに聞くわけですが、一番欲しい答えをくれるのは一番好きな人とは限らない、という切なさ。俊一に「当たり前だろ」って言われて心の底から嬉しいんだけど、その人を一番愛してるわけじゃないっていうのは、キツイよなあ。

ラストの舞台の切り取り方は好き。世界に4人しかいない、というには雪の中が相応しい(笑)。すべてをさらけ出して、結局前には全然進んでいないわけだが、それでも自分を受け止めてくれる人がこの世に3人もいるというのは結構素敵なことなのかもしれない。たったひとりのひと、と思いこんで生きていくよりは、人生が少し楽になるのかも。

「真実のゲーム」のシーンはどうやら「素に見える演技」で作られているようですが、それにしても見事!質問の角度がどんどんかわっていくのに、少しづつ核心に近づいてるところからして、これは質問は決めなんだろうなとは思いましたが、信じられないぐらい自然なリアクションにうっかり騙されますね。いやー皆さん役者だわあ。こういうのを見せられるとうっとりしちゃう。おほほ。

さて。
どうなんだろ。
なんつーかできればあと1回追加公演とかやってもらって京晋佑ファンの集いとかやってもらって好きなときに好きなシーンで叫んでもいいとかそういうのをやってもらいたいぐらいではある。
白衣ギャーー!スリッパギャーー!「お前が誘って欲しそうな顔してたから」ギャーーー!「もう飲まないって約束したろ!」ギャーー!「当たり前だろ、怒るぞ」ギャーー!つか、失神!「お前を助けてやれるんじゃないかって思ったから」鼻血&失神!とどめにパジャマ飛び道具――――!!
みたいな。
あまりに直球、しかも剛速球で格好良かったので、なんていうかもうこっちが許容量いっぱいいっぱいっつーか。何しろ最初白衣だし。白衣て!どうよ!その時点で私の針が振り切れそうになったのでかなり抑えめで見ていたにも関わらず、途中で完全に許容量を突破したね。もうあとはいっぱいになったコップに水注いでも溢れるだけ、っていう。ああ、なんかこう盆と正月と復活祭と紀元節がいっぺんに来たようでもったいない!もっと、舐めるように味わいたかった!!(汚いな)
ちなみに私の中のベスト衣装は白衣・パジャマを押さえてスキー宿?で来ているらしい黒のセーターにジーンズです。本気でたまんねえ。セクシーすぎ。なんだあのセクシーさ。なんにもしてないのにエロ過ぎだろおてめえ!加えて40過ぎで見せてくれた学ラン姿もなかなかにツボでした。うーんそれにしてもたまらんかった・・・夢のような芝居や・・・。